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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第4話
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情で答え、カラント大司教の様子をユリア准佐は心配そうな表情で見つめていた。



「それともう一つ。”星杯騎士団”は古代遺物(アーティファクト)の調査・回収以外にも”特殊任務”を担当しています。恐らく”星杯騎士団”に相当な使い手達が求められる理由はどちらかというとその”特殊任務”の為かと思われます。」

「”特殊任務”、ですか………?」

「!ま、まさか………!」

「シルヴァン陛下、セシリア将軍閣下!その”特殊任務”の内容を皇女殿下達にお教えするのはどうかご勘弁下さい……!」

セシリアの説明にアルフィン皇女が不思議そうな表情をしている中セシリアが話そうとしている内容に気づいたクローディア姫は血相を変え、カラント大司教は表情を青褪めさせてシルヴァン達に嘆願した。

「その”特殊任務”の内容をアルフィン皇女達も知らなければ、話が進まないのだが?そもそも二人は一国の大使と皇族なのだから本来なら、”星杯騎士団”について知る権利があるだろうが。」

「そ、それは………」

シルヴァンの正論を聞くと反論できず、黙り込んだ。

「説明を続けます。その”特殊任務”とは”後戻りできない大罪人”――――七耀教会が”外法認定”した人物の殺害です。」

「何ですと!?」

「ま、まさか七耀教会がそんな事をしていたなんて……!―――!も、もしかして女王陛下やお父様もご存知なのでしょうか……!?」

セシリアの答えを聞いたダヴィル大使は驚きの声を上げ、信じられない表情をしていたアルフィン皇女はある事に気づくとアリシア女王を見つめた。



「…………ええ。七耀教会と”盟約”を結んでいる国家の元首や国王は当然”星杯騎士団”の存在や彼らがどのような”任務”を行っているのかも存じております。私の跡継ぎであるクローディアにも”異変”や”影の国”の件がなければ、いつか私の口から教えるつもりでした。」

「お祖母様………」

「陛下……」

「………………」

アルフィン皇女の質問に重々しい様子を纏って答えたアリシア女王の様子をクローディア姫とユリア准佐は辛そうな表情で見つめ、カシウスは重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んでいた。

「―――話を騎神の件について戻す。貴族連合軍は言うまでもなく反乱軍。加えて”蒼の騎士”の”起動者”は”帝国解放戦線”のリーダーだ。」

「なっ!?」

「ええっ!?て、”帝国解放戦線”というのは”西ゼムリア通商会議”を襲撃したエレボニア側のテロリストではありませんか……!そのテロリストのリーダーがリィンさんと同じその”騎神”という存在の起動者の一人なのですか!?」

シルヴァンの説明を聞き、ユリア准佐と共に驚いたクローディア姫は信じられない表情でシルヴァン達に訊ねた。
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