外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第4話
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騎神”という文についての詳細な説明をして頂きたいのですが。」
「言葉通りの意味だ。エレボニアとの戦争の最中に”騎神”の歴史を受け継ぐ一族の者に接触する機会があってな。その者の話によると”騎神”は”起動者”という存在がいなければ起動できず、そしてリィン・シュバルツァーがその”騎神”を動かす事ができる”起動者”の一人との事だ。」
「今回の戦争に色々な縁があるリィンさんが貴族連合軍の切り札である”騎神”という存在を動かせる事ができる存在だなんて………」
カラント大司教の質問に答えたシルヴァンの説明を聞いたクローディア姫は複雑そうな表情で呟いた。
「ちなみに”リィン・シュバルツァーに適した騎神”はエレボニアの代わりにエレボニアの内戦を終結させるエレボニアのメンフィルに対する”報酬”代わりだ。”騎神”は起動者がいなければ動かないただの巨大な鉄屑なのだから、内戦と今回の我が国との戦争によって疲弊したエレボニアとしても大した痛手ではないだろう?」
「そ、それは………」
「………………」
シルヴァンに問いかけられたダヴィル大使が答えを濁している中アルフィン皇女は複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「……シルヴァン陛下、メンフィル帝国はリィン・シュバルツァーさんが動かす事ができる”騎神”をどうするおつもりなのですか?」
「フッ、当然今後の新兵器開発の為に利用し、かつ”騎神”の起動者は次期クロイツェン州統括領主のリィンである為クロイツェン州の防衛力を高める兵器としても利用するつもりだ。」
「…………やはり”騎神”―――古代遺物を軍事利用するおつもりですか。シルヴァン陛下、古代遺物を利用する事は禁じられ、そして古代遺物を発見した際は七耀教会が回収するという”盟約”を各国家は結んでいます。まさかメンフィル帝国は”盟約”を破るおつもりですか?」
アリシア女王の質問に対して答えたシルヴァンの答えを聞いたカラント大司教は厳しい表情でシルヴァンに問いかけた。
「破るもなにも、その”盟約”とやらを結んでいる国家はリベールやエレボニアのような”ゼムリア大陸に存在する国家”。異世界の国家である我等メンフィルは七耀教会と”盟約”を結んでいないのですから、七耀教会にメンフィルが手に入れた古代遺物について意見する権利―――ましてや回収する権利はありませんよ?」
「………ッ……!」
セシリアの反論に対してカラント大司教は唇を噛みしめて厳しい表情でシルヴァン達を見つめていたが
「―――そもそも『”騎神”が古代遺物でない事を七耀教会が認めている』のだから、今更七耀教会が”騎神”についてどうこう言う権利
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