外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第4話
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士達の活躍によるものです。対してエレボニア帝国の内戦は勃発してからまだ1ヵ月しか経っておらず、エレボニア皇家側は”猛将”と名高いクレイグ中将やエレボニアで5本の指に入ると言われているアルゼイド子爵やヴァンダール中将も健在の上暗殺されたオズボーン宰相直属の優秀な部下達―――”鉄血の子供達”も健在で、”鉄血の子供達”も内戦を終結させる為にエレボニア皇家側に協力していると聞き及んでおります。ですから、エレボニア皇家側の敗北が濃厚と決めつけるにはまだ早計ではありませんか?」
「確かにカシウス准将の言っている事にも一理あるが、”百日戦役”でリベールがエレボニアを撃退できたのは”リベールという国が一致団結した”からだ。内戦は言葉通り国が分裂した事によって、起こった国内の戦争だ。加えて正規軍の大半はエレボニア皇家ではなく、”鉄血宰相”―――”革新派”が掌握していた。そんな状態でエレボニア皇家側が一致団結して、貴族連合軍を制圧できるとはとても思えないな。」
「そこに補足させて頂きますが、”百日戦役”にてカシウス准将が発案した作戦は戦争中であるにも関わらず当時警備飛行艇という”新兵器”を開発する事ができました。対して今回の内戦でエレボニア皇家側は”新兵器”を開発できるような余力がない事に加えて貴族連合軍側には警備飛行艇を開発したラッセル博士と並ぶ”三高弟”の一人であるシュミット博士が協力しているとの事です。戦力、士気に加えて技術面でも劣っているエレボニア皇家側が貴族連合軍に対する起死回生の発案をできるとは到底思えません。」
「それは……………」
「カシウスさん………」
(あ、あのカシウスさんでも反論できないなんて………)
(さすがにエレボニア皇家側の状況があまりにも悪すぎるから、先生がフォローできなくても仕方ないわ……)
シルヴァン達に意見をしたカシウスだったがシルヴァンとセシリアの正論に反論する事ができず、その様子をクローディア姫は心配そうな表情で見守り、信じられない表情をしているアネラスの小声の言葉にシェラザードは疲れた表情で答えた。
「……シルヴァン陛下、第五条の内容の一部――――『リィン・シュバルツァーに適した”騎神”を見つけた際はリィン・シュバルツァーに贈与する事を認める事』について七耀教会として質問があります。この”騎神”という存在は確か貴族連合軍の切り札である”蒼の騎士”と呼ばれている人形であり、その人形は”古代遺物”の可能性があると情報が入っているのですが………?」
「やはり聞いて来たか。それで?七耀教会は何が聞きたいのだ?」
カラント大司教の問いかけに対してシルヴァンは不敵な笑みを浮かべて問い返した。
「まずこの”リィン・シュバルツァーに適した
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