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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第4話
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大打撃を受けた以上、内戦の状況も確実に変わり、皇子殿下達は大打撃を受けた事によってできた貴族連合軍の隙を逃さず、かつて”百日戦役”で劣勢だったリベール王国軍がメンフィル帝国が現れるまで”大陸最強”を誇っていたエレボニア軍を撃退したようにいつか必ず貴族連合軍を制圧すると信じております!ですから、どうか我が国の内戦への介入はご勘弁下さい……!」

エルナンの言葉にシルヴァンが同意するとクローディア姫は反論し、重々しい様子を纏って答えたアリシア女王の推測を聞いたアルフィン皇女は表情を青褪めさせ、ダヴィル大使は血相を変えて必死にシルヴァンに嘆願した。



「フン、逆に聞かせてもらうが現状のエレボニア皇家側のどこに勝ち目があるのだ?肝心のユーゲント皇帝と帝位継承権第一位を持つセドリック皇太子は幽閉の身、抵抗している正規軍は補給の関係等で抵抗する事すらも厳しくなりつつある状況、オリヴァルト皇子に直接協力している勢力は”光の剣匠”とB級正遊撃士が一名、そして一部の士官学院生達と教官のみと結社”身喰らう蛇”を含めた裏世界の使い手達も加勢している貴族連合軍に対して戦力があまりにも貧弱過ぎる。」

「確かにダヴィル大使の仰る通り貴族連合軍は我が国との戦争によって大打撃を受けましたが、オーレリア将軍同様”領邦軍の英雄”と称えられている”黒旋風”ウォレス・バルディアス准将は健在の上、単騎で正規軍を制圧する事ができる貴族連合軍の”切り札”――――”蒼の騎士”や”裏の協力者達”の半数はまだ健在ですよ。」

「それとダヴィル大使は”百日戦役のように”と口にしたが、あの戦争はそちらのリベールの守護神―――”剣聖”カシウス・ブライト准将が立案した反攻作戦によって戦局が大きく変化し、その結果リベール王国軍はエレボニア帝国軍を見事撃退する事ができ、リベールの滅亡を防ぐ事ができた。対して現状の内戦のエレボニア皇家側の状況を考えればカシウス准将のような勇将が存在するとは到底思えないな。」

「ぐっ…………」

「………………」

シルヴァンとセシリアの説明と結論に対して反論できないダヴィル大使は唸り声を上げ、アルフィン皇女は辛そうな表情で黙り込んでいた。

「……女王陛下、失礼を承知で申し上げますが発言の許可を頂いても構わないでしょうか?」

「カシウスさん……ええ、是非お願いします。」

その様子を見守っていたカシウスはアリシア女王に発言の許可を取った。

「……ありがとうございます。シルヴァン陛下、確かに12年前に起こった”百日戦役”は私が発案した作戦によって最終的にエレボニア帝国軍を撃退する事ができましたが、その作戦を考え、実行するまでに約2ヵ月はかかりました。それにエレボニア帝国軍を撃退できたのは私だけの力ではなく、リベールを愛する多くの勇
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