外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第3話
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たね………メルキア皇帝ヴァイスハイト・フィズ・メルキアーナと”六銃士”の一人である”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダー………まさか同一人物なのでしょうか?)
アリシア女王の質問に答えたクローディア姫の説明を聞いたダヴィル大使は驚き、アルフィン皇女は目を丸くして呟き、エルナンは真剣な表情である仮説をたてた。
「メサイア嬢はメルキア始まって以来の偉業を成し遂げた皇帝と”聖女”と称えられた女王の娘だ。どう考えても確実にアルフィン皇女よりも上の”尊き血”と思われるが?」
「そ、それは………」
「………その、残りの方の説明についての続きをお願いします。」
シルヴァンの指摘にダヴィル大使が言葉を濁している中アルフィン皇女は静かな表情でシルヴァンに続きを促した。
「いいだろう。序列四位は魔神ベルフェゴール。彼女は”七大罪”の一柱―――”怠惰”を司る”魔王”だ。」
「な――――”七大罪”の一柱を司る魔王ですと!?」
「”七大罪”………そう言えばウィルさんと契約している異種族も”七大罪”の一柱である魔王だったと記憶していますが………」
シルヴァンの口から語られた驚愕の事実にカラント大司教は血相を変え、クローディア姫は考え込みながら呟いた。
「”七大罪”の一柱、”色欲”を司り、”ソロモン七十二柱”の一柱でもある魔神アスモデウス殿ですね。殿下の仰った通りベルフェゴール殿はアスモデウス殿にとって同胞にあたります。」
「あのアスモデウスさんの…………リィンさんはそのような凄まじい存在とも契約し、婚約をしているのですか………」
「……シルヴァン陛下。失礼を承知で質問をさせて頂きますが、”七大罪”を司る魔王と人間が婚約関係になるなんて普通に考えればありえないのですが……その件は一端置いたとしても、”人”に魔王を御する事等不可能かと思われるのに何故メンフィル帝国は人と魔王の婚約を受け入れているのですか?」
セシリアの説明を聞いたクローディア姫が表情を引き攣らせている中カラント大司教は真剣な表情でシルヴァンに問いかけた。
「フン、”御する”だと?そんな考えをしている時点でカラント大司教は大きな間違いを犯している。」
「”間違い”、ですか?それは一体どのような間違いなのでしょうか?」
自分の指摘に対して鼻を鳴らして反論したシルヴァンにカラント大司教は再び問いかけた。
「――――メンフィルは”全ての種族との共存”という理想を謳う国だ。そしてその”共存”が例え”魔王”だろうが”神”だろうが同じ事だ。第一私達メンフィル皇家の者達は”魔王”に加えて、”女神”の子孫でもあるのだから人と魔王が結ばれる話等”今更”な話だ。」
「ええっ!?」
「何ですと!?」
シルヴァンの答
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