第24話<ぜかまし>
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軍用車が激しく180度ターンをしたようでキュルキュルという車輪の音が響いてきた。
「あいつも派手だなあ」
やがて反対側から戻る軍用車の走行音と戦車の発射音が混じる。
左右からの滑空音と着弾音が次第に、こちらに近づいてくる。
どうも日向は岸壁の左右から挟まれたらしい。
境港の岸壁は境水道に沿って数キロ緩やかに湾曲して続く見通しの良い場所だ。
時間稼ぎをするにしても戦車という「飛び道具」相手では日向も逃げ切れるかどうか?
「撤収艦隊が来るまで持つのだろうか」
やがて岸壁の左右から砲声を響かせつつキュルキュルというキャタピラの音。そしてズズズという地響きだ。
「やはり複数の戦車だな」
「日向……」
夕立も心配そうだ。
「いや、これはもしかしたら……」
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