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その日はいつかやって来る
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に傷を刻む事を許し、代償に戦士の命を申し受けた。 横たえられた戦士は大地に還り、一片の遺恨を残す事無く消え果てたり。 老いた戦士よ、魔神を呼び、最期の戦いを挑むが良い。 その魂は永劫に魔と共に有り、数多の戦場を駆け巡るであろう」

 これは私が即興で歌った詩を、あいつの側に読み替えた物だ。 少し気恥ずかしいが、良い宣伝になった。 それから間もなく、大量の挑戦状が我々の元に舞い込んで来るようになった。

「何々? 近くで野たれ死んだ塵を埋めただけで、魔神を名乗るとは不遜なり」 
「そうやって、汚い言葉で罵倒してあるのは、「もうすぐ死ぬから、早く来てくれ」と言う意味だ、早めに始末してやると良い。 丁寧な言葉で招待しているのは、「罠を仕掛けて待っているから、部族の名を上げるために協力してくれ」と言う意味だ」
「そうか、神族も根性が曲がってたけど、お前らも一緒なのか? 死にたいならそう書けばいい物を」

 今、この中で最も魔族らしいのはお前だ。 ジークもパピリオも変わり者で、アシュタロスラブラブなベスパが一番おかしい。 まあ、戦い一筋だった私も神無も、人の事は言えんが。
 それからは毎日のように、どこかの戦士を葬って行った私達。 やがて、多くの部族が恭順し、我々の勢力は次第に大きくなって行った。

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