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その日はいつかやって来る
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方あるまい、この部族を手なづけるためもあるが、いざと言う時、見捨てられないための保険でもある。 悪く言えば子供は人質だが、もし娘の誰かが気に入られ、妾か妻となれば、この一族の発展は約束されたような物だ。

「だ・め・だっ! 朧やシルクどころか、他の女とも浮気して、見ず知らずの行きずりの女も抱こうと言うのか? それなら最初に、この私を倒してから行けっ!」

 女達の前に立ち塞がって、ついに剣を抜いた神無。 暫くこの辺りから消えていた方が身のためだな。 部族の者にも退避勧告を出さないと危ない。

「もちろん倒してからだな。 但し、服も着ないで生身で戦ってからな」
「だっ、だめぇ」

 後ろから抱かれて胸を揉まれ、耳を舐められて腰が抜ける神無… また「おんなのこ」の声と表情になっている。

「一番大事なのは、お前に決まってるだろ? 分かってるくせに今更何言ってるんだ?」
「だって、だってぇ」

 刀を奪われて鞘に収められながら、駄々っ子モードで泣いている神無。 人前でも恥ずかしく無いようだ。

「俺の収まる鞘はお前だけだ、ほら、こんな風に」

 何度も刀を出し入れされ、鞘鳴りの音と振動を腰に感じながら、本当に自分が出し入れされているかのように、いい表情になってクネクネしている神無。

「あっ、ああっ」
「お前は太さも奥行きも、俺にピッタリ合うように、産まれて来る前から決まってたんだ、そうだろ?」
 カチンッ
「あっ……」

 堕ちた。 気位の高い屈強な剣士が、子犬のように従順になり、人前で簡単に達してしまった。 あいつも私やベスパのお仲間だ。

「あの、このような事情なので、今日はご期待に答えられないかも知れません、ご容赦下さい。 しかし、明日以降は必ず」

 老婆や娘達には言い訳してみたが、あいつは神無や朧を「倒した」後、平然と女達全員を満足させて行った。 もちろん私やベスパもその中に含まれるのだが。
 しかし、ベスパが受け止める時、「アシュ様っ、来てっ!」と言うのは、注意しておかなければならない。 ベスパからすれば、自分の子宮の中にアシュタロスが来て欲しい、と言う意味なのだろうが、あれでは昂ぶった後、相手がアシュタロスだと勘違いしていると思われても仕方ない。
 まあ「寝技」ではあいつの方が上で、「ベスパお姉様」になってしまったが、階級や下僕としては私の方が上なのだからな。

 それから、あいつの戦いは、歌になって近隣に広がって行った。

「彼の者、老いた戦士の病を癒し、文珠なる力により、最も強い頃の姿での戦いを望んだ。 戦士、若き力を持って魔神に挑み、戦斧を振るう事、二十合まで斧を合わせる。 魔神、その意気を称え、その身に魔装甲を纏いて戦えり」

「戦士の命尽きる時、魔神、友と替えた左腕
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