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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第568話】
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に狙いを着けた箒組の子達、四機互いに入り乱れる空中戦は迫力満点だった。

 だがここで戦況は動く。


「じゃあ、一旦私達は休戦って事で良いかな?」

「うん。 ……それにこれだけ数が居るなら個々で戦うよりは徒党で戦う方が良いし」

「ふふっ! 美春、ワクワクしてきた!」

「了承した。 一時休戦で現行の数が半数下回る迄は我々は同士だ」


 未来を筆頭に、美冬、美春、エレン――合計十六機の連合が結成された。

 数の上では向こうが多いものの、個々に応対しているため優位性は未来達にあった。

 全体の戦場が真ん中へと自然に集まり始める。

 未だにハチマキは一つも取られてなく、生徒達の連係の賜物だろう。


「皆! 行くよーッ!!」

「おーッ!!」


 一斉に聞こえる掛け声に、各代表はハイパーセンサーで確認すると未来、美冬、美春、エレン連合が真っ直ぐに入り乱れた戦場に介入した。


「しまった!? 各々で対応してた私達とは違い――」

「同盟を結んだって事!?」


 ラウラ、シャルの二人は直ぐ様ハチマキの奪い合いを止めるも、連合全機まさかの瞬時加速での肉薄に、対応しきれなかった面々はなすすべなくハチマキを奪われてしまう。


「ごめんね? ……でも、同盟結んじゃダメってルールなかったから!」


 一機、二機とハチマキを奪っていく連合に、間合いを図ろうとするシャルとラウラの二人に迫るのは未来だった。

 更にエレン、美冬、美春は其処から一同散会し、残った専用機組の数を強襲して減らそうとしていた。


「ま、不味いですわ! 出鼻を挫かれました……!」

「くっ……!?」


 争いをやめるセシリア、鈴音だがエレン組は容赦なく確実に一機ずつ包囲し、ハチマキを奪っていった。

 箒組との簪組も同様に美冬&美春組の強襲を受ける。

 黒い二機は互いにカバーし合い、ハチマキを奪おうとする子らを振り切り、一路大将首に――。


「ッ……!」

「まずい……!!」


 突然の事態に、箒も簪も逃げの一手しか打てなかった。

 大将首を逃した美冬達は、直ぐ様狙いを変え、各個撃破しハチマキを稼いでいく。


「もーらいっ!」

「と、とられちゃった……」

「こ、来ないでよ美春ちゃんーっ!」

「ヘヘーッ、それは無理だよ。 ハチマキほしいもんっ♪」


 四十機居たISの内十三機は未来連合の手でハチマキを奪われ、戦線離脱するしかなかった。

 だが未来連合もハチマキを奪われた機体も居たのは事実。


「エレン、此方の被害は?」

「三機だ。 美春組が二機と私の組から一機」

「やっぱ無傷は無理だった
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