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その日はいつかやって来る
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 やがて休憩になり、外を歩きながら休んでいた私達。 このように監視する事はできても、どんな行動も止める事はできない、何しろこいつは魔神なのだから。

「へえ、こんなとこで子供が遊んでるのか、軍事基地じゃなかったのか?」
「ここは情報部で確保している民家だ、敷地内は管理されているが、一歩出れば安全は保障出来ない」

 安全を保障できないのは住民の方だ。 それにもし、この中で問題が起こるとすれば、弱い部類に入る私とジークだ。 ベスパは現役、パピリオは修行の成果も有り、当時に近い力を持っている。 シルクは一人で魔体に立ち向かって行く勇気と力が有り 神無は言うまでも無い、朧はどうか知らないが…

「何だか弟や妹を思い出しちゃいました。 私がいなくなっても、みんなちゃんとやってるかな…」
「ああ、隊長とおふくろに頼んでおいたから、今頃は「子育てアンドロイド、シルクちゃん」が帰ってるはずだ、霊感のある子でないと区別できない」
「そ、そうですよね、私みたいな慌てんぼより、アンドロイドの方が子育てには向いてますよね、あははっ」

 泣きながら笑っているシルクを、あいつと朧が慰めている。 しかし子供でも、余程鈍感でない限り、素手で鉄棒を曲げる女が生身だとは思うまい。

 そこにボールが跳ねて来て、それを追って子供が走って来た。

「あ、拾ってあげる」

 何の警戒もせず、ボールに向かって駆け寄り、手を伸ばすシルク。 だがベスパもパピリオも奇妙な表情をして、神無の姿はすでに無い。

「やめろっ! そのボールを取るなっ!」

 私の言っている意味が分からなかったのか、シルクはボールを持ってしまった。 近接信管か遠隔か、種類は分からなかったが、今すぐ爆発してもおかしくない。

「大丈夫、ちょっと後ろを向いてくれ」
「え?」

 あいつはシルクを自分の方に向かせて視界を遮り。 パピリオに手招きすると、如意棒が延びて、走って来る子供を空高く放り上げさせた。

 ズバーーーーン!!
 爆弾はボールでは無く、子供の方だった… 弾むような重量の物に殺傷力は無い。 適当な魔法生物に、炸薬を詰め込めるだけ詰めた方が破壊力は大きい。

「逆天号、アク…」
「待てっ! これは我々の警備上の不備だ、謝罪するっ! 犯人は必ず捕らえるから、この付近の住民を疑うのは止めてくれ、逆天号を起動するのはやめろっ!」

 私は軍人として恥ずかしい。 このような勢力に接近を許したのは勿論の事、どれが危険物なのか咄嗟に判断出来なかったのだ。 問題外のシルクは別として、今はベスパやパピリオにすら劣る自分が恥ずかしい。

「良い招待状だったな。 ただ目がな…」
「何? 破片でも入ったか?」

 こいつが自分の目を指差して撫でている、爆発で負傷
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