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、それとも可愛く見えるように「演技」しているのか、何となくムカツク。
「あたしも行くよ、ポチに死なれたら、アシュ様が復活できなくなって困るからな、(ポッ)いいだろ?」
口ではそう言っても、まだ余韻が残っているのか、体が離れられないのか、顔を赤らめるベスパ。 あの時の感想を言ったりすると、今度こそ神無に真っ二つにされるぞ。
「あたちも行くでちゅ」
こいつは邪魔をしそうなので、連れて行きたくないが、もし乱戦になった時、必要になる。 決めるのはこいつだが。
「じゃあ、神無が行ったら反則だろうから、残ってカオスフライヤーを守っててくれ」
「分かった」
分かってるじゃないか、神無は装甲車両や魔法生物より強力過ぎる。 連れて行けば、売出し中のこいつの評判が落ちる。
「シルク、運転席にいて、いざとなったら、こいつで乗り込んで救助に来てくれ、いいか?」
「はい、叔父様」
どちらも素直だな、多分、この城塞の中には、こいつに傷を付けられるような物は無いのだろう。
初めて別の部族の支配する地域に踏み込んだ私達。 これから暫くは、こんな生活が続くはずだ。 最初は病人と老人の始末をしてやって、力を見せ付けて、名を売って行くと良い。
「城塞の入り口では、部族の者に見せるため、どこかから刺客が来る。 大した攻撃ではないが、ここでやられるようなマヌケは招かれざる客だ」
「そうか、パピリオ以外は遅れて付いて来い、今回は誰も掠り傷一つ負わなければ勝ちだ」
「それと、門の前では名乗りを上げる事になっている、そのまま突き破ってもいいんだがな」
「じゃあ、ジークが言ってくれるか、(ボソッ)セリフも少ない事だし」
「分かりました、では僕が… 聞けっ! 薄汚い小屋に隠れている蛆虫どもっ! ここにおられるのは、先日人間界を浄化した魔神! いいや、魔界に自ら堕ちた大天使と言っても良い恐ろしい方だっ! 本来なら、お前達のようなクズの巣に、足を運ぶような方では無いっ! しかし、今日は特別に、お前らの中で一番汚らしい、死にかけの汚物を処分して下さるっ! この温情が分かる知能があるのなら、すぐにその汚い門を開けろっ!!」
中々良い口上だ、内容はホラを吹いてもいいのだが、本当の事を言っている所が恐ろしい。 口上が終わると、予想通りマジックミサイルの雨が降って来た。 私やジークは盾も使って防いでいるが、他の者には必要無いようだ。
「突き破ってもいいんだったな、パピリオ、やっちまえ」
「うんっ」
パピリオが如意棒を構えると、どうやったのか分からないが、城塞の門が吹き飛んだ。 こいつも本当に斉天大聖で、法師であるこいつに付き従っているのかも知れない。
「行くか」
全員飛行可能なので、案内役を抱えて歩兵用の
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