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ー、ほー、ふーん」
「そこへ行って、全員殺して来いと? 逆天号と艦載機があったら1週間以内で…」
「違うっ、お前一人を呼んだ意味を考えてくれ。 上層部でも大規模な戦闘と、住民の虐殺は望んでいない」
「じゃあ正規軍の兵隊は?」
「軍は介入できない、力で平定しても、永遠に遺恨が残る、魔族の寿命ではそうなるのだ。 だからお前一人の力で、私達を支配したように、この地域の者が全て納得する形で支配して欲しい、これが上層部の決定だ」
「面倒な依頼だな… まさかタマモは成功報酬なんて言わないだろうな? それとも「この中の奴に連れ去られた」とか言ったら、魔体を修理させて、みんな吸引してやるぞ、遺恨どころか影も形も残らない」
「やめろっ!」
「パピリオ、ハヌマンの遺言は何だった? 「魔界で暴れて来い」ならすぐに叶えてやるぞ」
「ち、違うでちゅ、「もう教える事は何も無い」でちた、眠る前は「我が孫よ」って言ったはずでちゅ」
「そうか、残念だな」
魔族らしい笑顔で私を見るこいつ。 ここで神族のように建前を言って誤魔化そうとすれば、逆天号が起動するか、魔体が現れて住民ごと吸引されるだろう。
「すぐに交渉して来るから待てっ、その間、ジークがこちらの生活や習慣について説明をするから、他にも必要な物があれば言えっ、今後は私達が情報部付きとして、案内と必要な情報を提供するっ、以上っ!」
その場から逃げるように走り去り、隣室に飛び込んでタマモ解放の交渉に行く私。 これも惚れた弱みか? しかし、恋敵を復活させる手助けまでしないといけないとは、因果な任務だ。
「聞いていたな? すぐに殺生石を運ばせろ。 いや、こちらに近付けるのは危険だな、移動の手配だけでもしておけっ」
「了解っ」
青ざめた顔色で通信を始める士官、事の重大さは分かっているようだ。 あいつが「逆天号アクティブ」と言った時、この周辺は跡形も無くなる。 逆天号や魔体が出現すれば、止められるのは他の魔神だけだ…
「返信がありました、既に運搬の準備は完了している模様です。 こちらの決定次第で、いつでも移動できます」
「よし、あいつに決めさせる、次の通信を待つよう言っておけ」
「はっ!」
「リピートアフターミー「わらなにさらしとるんじゃい、いてもうたろかっ? おおっ!」トゥギャザー」
「「「「わらなにさらしとるんじゃい、いてもうたろかっ? おおっ」」」」
ジークの日常会話講座が進む中、あいつに耳打ちした。
「タマモの殺生石は、中央で安全に管理している。 そのままこちらに運ばせるか、お前が取りに行くか選んでくれ。 運搬する場合、こちらに近付けば近付く程、安全は保障できない」
「そうか、じゃあ、取り合えず安全な場所まで運んでくれ、その間にこの近くにいる奴らを
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