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その日はいつかやって来る
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「どっちでも構わない、でも、これからずっと、ポチと一緒にいたい」

「そうか、これから何か、重要な作戦があるようだからな、お前さえそのつもりなら構わないだろう。 しかし、お前の逆天号はどうする?」

 逆天号が誰の肩に泊まっているかも見えないのか? このままでは「人間」に対して無礼な態度を取りかねない、一言注意して置かねばなるまい。

「ベスパは魔神である「あの方」に同行したいと言っているのだ。 もちろん勝ったのもあの方で、ベスパの逆天号は大破して、あちらの逆天号に同化された。 神族に文句を言わせないため、公式記録では逆に記述されるが、事実を誤認するな。 もし、あの方や同行者に不敬な態度を取れば、この部隊は全滅する。 部下にも徹底しておくようにな」

 もし、神無に無礼を働けば実力で、シルクや朧に乱暴しようとすれば、あいつがアクセスポイントごと消滅させるだろう。 まあ、どんな馬鹿でも、近寄れば勝てないのは分かるだろうが。


「ねえ、ポチ…」

「何だパピリオ? 「女の子の大切な物」を返せって言われても、もう返せないぞ」

 それを聞いて、耳を「象さん」にした神無と朧が近寄って来る。 これが破滅の足音か?

「ううん、本当はこの棒、ポチに渡すようハヌマンに言われたんでちゅ… だからはいっ」

 戦いも終わり、師匠の言いつけを思い出したのか、悲しそうに、とても辛そうに、目を背けながら棒を渡そうとするパピリオ。 

「天界で暴れて来いって意味か? いらないよ、お前が持ってろ。 その輪っか、キンコキョウだったか? それも結構似合ってるぞ …サルみたいで」

「えっ、いいんでちゅか?」

「おいおい、サルって言われたんだから、ちょっとは怒れよ」

「ハヌマンみたいで格好いいでちゅ」

「そうか、お前とは気が合ったんだな、もしかしてデキてたのか?」

「違うでちゅ、鍛錬の時は厳しくても、おじいちゃんみたいに優しくて、暖かかったでちゅ… でもこれだけはポチに渡せって」

「じゃあ一回貰った、だからお前にやる、これでいいだろ? 俺には魔装術もバンパイアの力も有るからな」

「…うんっ!」

 満面の笑顔で棒を受け取るパピリオ、これでもう、こいつは裏切る事は無いだろう。 こうして、魔界を荒らすはずだった男はその役を逃れ、儀式にも終わりが近付いて来た。

「その替わり、一生パピリオの体で払って貰おうかな?」

「いいでちゅよ」

「「「「「何っ!」」」」」」

 胸の辺りを触られても、まだ笑っているパピリオ。 その冗談は神無の前でやるな。

「素で返すな、ここは「エッチ」とか「スケベ」と言って、如意棒で殴るのがお約束だ」

「うん、でもいいでちゅ」

「パピリオ、お前、
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