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いかん、このままでは…
「さあ、脱ぎ脱ぎしようね(ニヤリ)」
「だめぇっ、だめええっ!」
「そうだな、ワルキューレはよく働いてくれたからな、たっぷりご褒美をやろう」
魔族にとって、自分より上位の者、その上、造物主や支配された主に抱かれるのは、至上の幸福でもある。魔神クラスの者に、一度でも抱かれてしまえば、もう。
「あんっ(は〜と)」
ベスパと私は、それから「御主人様」に沢山ご褒美を頂いた。 その時はどちらがルシオラを産むかなど、考えもしなかった。 「お種」を体の芯に吹きかけて頂けるだけで何度も達し、二人で泣いて許しを請うまで、延々その行為が続いた……
もちろん、それを隠れて見ていて、自分を慰めていたパピリオが見付かり、「お姉ちゃんにお仕置き」されたり「お義兄ちゃんにお注射」されたのは言うまでも無い。
「あ、あの… これからどうお呼びしたらいいですか? ご主人様、それともマスター?」
また小娘のように、おどおどしながら問い掛ける私。 ここで魔神と下僕、本来の関係に修正しなければならない。
「駄目だ、ワルキューレは「貴様」とか「お前」って言わないと嫌だ、千年近く付き合ってるのに、今更呼び方変えなくてもいいだろ?」
「えっ? でも?」
「デモもストも無い、いいから今まで通り呼べよ」
「はい… いや、分かった」
当時の私にとって、この言葉は命令だった。 主の命令には絶対服従、それが例え「俺を殺せ」だったとしても。
「人前で尻を触ろうとしたら、腕が折れるぐらい捻り上げる。 足に纏わり付いてサカろうとしたら蹴り倒す、それがワルキューレだ」
「うむ、そうだな、やはり私はそうでなければ」
これが当時のあの人の願い。 プレイの一つとしてでは無く、いつでも男勝りで格好良く、狡猾なのが私だった。 あの日、互いに永遠の忠誠を誓い合い、宮廷で花嫁となった、あの時までは。
それから、私だけ起こされて、腰が抜けたまま「お姫様抱っこ」で艦橋に連れて来られた。 多分、産まれてから一番幸せだっただろう… 世界が輝いて見えていた(は〜と)。
『太陽系経営統合本部より通信です、許可しますか?』
「ああ」
いつの間に太陽系は統合されたんだ? 送信元は最高経営責任者? こいつ… グレートマザーじゃないか。
『忠夫、お前が負けたんなら、どうしてそこに座ってるんだい?』
「ベスパはお休み中だからな、ベッドの中で」
『ベスパって魔族の… また「ヤっちまった」のかっ? この好き者がっ! 敵の大将まで頭がおかしくなるまでヤって、体が離れられないようにしたのかっ!』
「ああ、いつも通りな。これがおふくろの新しい「義理の娘達」だ」
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