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だ? 正々堂々名乗りを上げて戦うつもりか、だとしたらこいつは艦長失格だ。
「久しぶりだなベスパ、でも背景ぐらい変えたらどうだ、こっちとまるっきり一緒だぞ」
「お前が真似したんだろうがっ、背景を変えるならそっちだっ!」
「そう言う意味じゃない、お前がいる場所が逆天号なのが丸分かりなんだ。 喧嘩を売るなら船に乗る前とか、外に出てからとか、もう少し考えてくれよ、でないと面白くない」
「何だって? ポチのくせにっ! すぐにそっちに行って勝負してやるよっ!」
頭に血が上ったら先が読めなくなるようだな。 こいつは戦士としては申し分無いが、指揮官としては無能だ。
「お前じゃ相手にならない、そっちにワルキューレ返してもいいぞ」
「ふんっ、お前に支配された、裏切り者なんかいらないね」
「おいおい、無線鬼でいじらしいぐらい報告してたのに、その言い方は無いだろ。 禁止したのは俺達を殺す事ぐらいだ、何ならお前も支配してやろうか?」
「やれるもんならやってみなっ!」
やめろ、挑発に乗るな、私の送っているサインも分からないのか?
「そうか、さっき「何のつもりだ?」って言ったな。 じゃあ目的を教えてやろう、これは儀式だ、アシュタロスを復活させるための儀式なんだよ」
「えっ?」
交渉相手の前で、そこまで取り乱すんじゃない、口を閉じろ、よろけるな、震えるのを止めろ。
「ど… どうしてポチが、アシュ様を復活させる必要があるんだい? あたしを支配… いや、ルシオラを復活させて欲しいのか? でも… アシュ様は許されたんだろ?」
「両方の指導者が許しても俺は許さない。 俺と同じ苦しみを、たっぷり味あわせてやるよ」
「やめろっ! そんな事して何になるっ!」
「その辺りは、お前の心がけ次第だ。 復活した後はアシュタロスの恋人になるも良し、母親になるも良し」
「恋… 人……」
馬鹿め、その程度で涙を流すな。 もう駄目だな、ベスパもこいつの思いのままだ、他の乗員を放り出されて寝返られたら、逆天号が2隻… 悪夢だ。
「ポチ、ベスパちゃんをいじめちゃだめでちゅよ」
そこで画面の下からパピリオが現れた。 しかし、こいつならもっと簡単に支配できそうな気がする。
「よう、お前は神族になったんじゃないのか?」
「ポチのせいで「でたんと」が終わって呼び戻されたでちゅよ、せっかく「サル」と遊んでたのに」
「あんまり変わってないみたいだな。 神族みたいな二枚舌になってたら、一枚引っこ抜いてやろうと思ってたのに」
「ムキーッ! ポチのくせに偉そうでちゅ〜〜っ!」
「その棒、如意棒だろ、それに頭の輪っか、どうしたんだ?」
「ハ… サルから貰ったでちゅよ… 「
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2024 肥前のポチ