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その日はいつかやって来る
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 魔神の心と力を持っていた横島も、過去の友人達と交わした契約、遺言に対しては無力だった。 この状況を予測していたマリア型人工知能により、全ての事故は防止され、今後の人類の経営は、隊長とグレートマザーに託された。

 そこで、いつか起こるはずだった天変地異をも利用し、今まで果たせなかった願い「時空の狭間にいる美神令子の救出」が、ついに行われようとしていた。

「ブリッジに移動、この拠点は放棄する、忘れ物は無いな」

『隊長より返還された艦載機を収容しました、乗員4名、全て収容完了』

 直通ゲートを通って、逆天号に戻された私達。 もう私も乗員の一人らしい。

「よし、始めよう」

『了解、南北両極のロックを解除。 警告、軌道リング移動開始』

 極点が移動するより先に、分離して上昇を始める軌道リング。 何をするつもりだ? 何か音楽が流れているようだが…

『南極基地の動力により、南極側の異界を開放。 警告! 艦隊より反物質弾発射! 着弾まで220秒。 究極合体! 合身ゴー!』

 私の目はどうかしてしまったらしい、リングが組み合わさって、惑星規模の何かが組み上がって行く……

『完成! 軌道リングロボ! イースト、ウェスト、ノース、サウス!』

 馬鹿な… まさか人型になるなんて… それも4体… 何の意味も無いだろう、間違いに決まっている…

「ここまではカオスのおっさんの計画通りだな、見せてやりたかったな」

 やはりあの男の趣味か…

『反物質弾着弾! 四次元球内部で地軸の崩壊を確認。 極点が移動します』

 今の人間の科学力では、極点が移動しただけで、軌道エレベーターとリングは崩壊していただろう。 地殻は砕け、バランスを失った12本のエレベーターが地表をのたうち、それを繋いでいたリングが天から落ちて来る。 それは私が、あの覗き窓から見た地獄と同じだ。

『ロボにより、地軸安定までプレートが支えられます』

 だが、カオスの計画では、マントルの流れも、何もかも制御されるのだろう。 恐ろしい量のウィンドウの中では、計測された数値が並び、警報が出ればすぐに修正されて行く。

『警告、各地で地震を計測、但し予測範囲内です。 地球があった場所と、現在の位置に「ずれ」を確認、ロボが旧日本地域に特異点を形成、時空の扉を開きます』

「よし、令子を探せ」

『捜索開始…… 原子炉を発見、令子様を確認! 実体、霊体、電磁波ネットを放出…… 成功、成功、成功、令子様を確保しました!』

「よくやった! 早く回収しろっ!」

 当時は驚いてばかりで気付かなかったが、月神族はミカミの出現に憮然としている。 当時… いつの事だ?

『原子炉を投棄、洗浄を開始します』

「隊長0号と
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