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オラオラオラオラオラオラッ!!」
「うおおおおおおおおおおおっ!!」
芸術のような隊長の鞭捌きから打って変わって、その場に立ったまま拳圧で押し合う低次元の戦いに突入した二人。 多分、どれだけ当てたかではなく、闘牛のように一歩も退かなかった方が勝ちなのだろう。
キコーン、キコーン、キコーン
「ああっ! カラータイマーがっ?」
「無駄にパワー使い過ぎなんだよっ! さっさと隊長に代われっ」
「チッ、勝負はおあずけだよっ…… ハ〜イ、お待たせ、貴方の担当の「ママ」美知恵よ、やっぱり本当のママとはヤりにくいでしょ」
「おふくろは普通に喋ってましたよ、それ隊長の地ですか?」
「ふふっ、そうかもね、次はどんなプレイがお好み?」
「じゃあ、スペシャルでお願いしますよ」
「そう、だったら私達の塾女タッグの、スペシャルビーフケーキをご馳走してあげるわっ! 泰山千条鞭!!」
二本の神通棍を取り出した隊長が、技の名の通り、数え切れない程の鞭に枝分かれさせ、あいつのいた場所を粉々に砕いた。
「どうっ? これなら霧になっても叩き落せるわよっ!」
「はははっ、最高だっ、やっぱり貴方は最高ですよっ! はははははははっ! 狐火っ! ダンピールフラッシュ!」
狂ったように笑いながら、鞭の射程外に離れ、巨大な火球やダンピールフラッシュを連打するあいつ。 この光景は… とても美しい。 どちらも命の火花を散らし、機械である隊長にまで魂が宿っているかのようだ。
「ネビュラチェーンッ! この攻防一体のアンドロメダの鎖は、どんな攻撃も受け付けないわっ! 貴方自身が「私の中」に入るしか無いわよっ、さあ、いらっしゃい、ボウヤ」
「ええ、行きますよ、お手柔らかにお願いします」
既に爪先や膝、肘からも神通棍を出し、ほどけた髪まで鞭と化して、無数の光る触手の中に浮いている隊長。 果たして人型の存在で、これ以上の化け物がいるだろうか? 少なくとも私は見た事が無い。
キュウウウウウウウウウン!!
双方とも力が収束してぶつかり合って行く。 もうすぐ文珠の効果が切れるのだろう、隊長の側もエネルギーの出し惜しみはしていない。
「あははははっ! どうっ? 私の「締め付け」は? そろそろ堕ちなさいっ!」
「まだまだですよっ! タイガーッ! やっぱりお前ってタフだなっ! エミさんの所で鍛えられたのかっ!」
盾やフィールドで受け切れず、攻撃を喰らっても、触手を引き千切って突き進むあいつ。 ワータイガーになったのは、防御力を高める為だったのか、それとも一瞬でも親友と一緒にいたかったのか。
「これで最後よっ! ネビュラストームッ!!」
自分の足場まで捨てて全ての鞭を集め、錐の
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