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奴らが消えた途端、凄まじい衝撃波と熱風が襲って来た。 もう私には見えない、付いて行けない世界だ。
「どうだっ? 雪之丞っ! 楽しいかっ? 楽しいのかっ!?」
「あらボウヤ、もう泣いてるの? 私達ってそんなにイイ?」
「ええっ、最高だって言ってますよっ!」
「雪之丞君もママが好きだったわねっ、さあっ! ママのお仕置きよっ!」
「ぐああっ!!」
大蛇のような神通棍が、周囲をうねって全てを破壊して行く… 私もこの建物の中に隠れていなければ、一瞬であの世行きだ。
「もうお終いっ? それぐらいでイっちゃうなんて、だらしないわねっ!」
ひと際大きい破砕音が聞こえた時、神通棍が収束して巨大なビームのように一箇所を貫いた。 あいつが負けたのか? そう考えた瞬間、喪失感で体を切り裂かれるような思いがして、命の危険も考えず、建物を飛び出そうとした。
「待てっ! ワルキューレッ」
「放せっ! あいつがっ、あいつがっ!」
「ヨコシマは負けはせんっ」
「本当かっ? 本当なのかっ!? 頼むっ、あいつを助けてくれっ!!」
そう言いながら、神無にすがりついて泣いていた私… 足手まといは私だ、弱い、力が欲しい、あいつを守れる力が…
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