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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第567話】
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手に握ったハチマキを頭に巻く美冬、気合いが空回りしないといいが。
「今度は出るしかないんだね? ……なら、代表として私、出るよ!」
天照を呼び出した未来、白亜の装甲に青いライン――鮮やかかつ神聖にも思える色使いが特長だが、体操着で纏うとコントラストとしては変に見えた。
「よーし! 皆ーッ、今回も頑張ろーッ!!」
元気一杯の美春は声高々にそう叫んだ。
「組織行動が鍵になるのか? ……むぅ、な、何とかやってみよう」
ウィオラーケウス・デンスを纏うエレンだが、苦虫を潰した様な表情を浮かべていた。
各代表が揃い踏みした所で、各組から新たにISに乗る子も選出された。
ラウラも言っていたが、これだけISが羅列するのもそうそうない光景だ。
というのも専用機が十機、随伴する量産機は三十機とぶっちゃけ学園全戦力投入してるのと同様の規模だ。
「ふふっ、これだけの規模、そうそう見れないでしょ?」
「そ、そうですね。 ……凄いな」
「うふふ。 君のそういう顔、見てみたかったのよ」
屈託ない笑顔でそう告げる楯無さん、そして騎馬戦がそろそろ始まるらしく各組グラウンド全体へと散っていく。
改めて確認、従来の騎馬戦がISに変わっただけだがIS特有の空中戦及び地上戦でのハイスピードハチマキ争奪戦って事だろう。
勝手に納得する俺に、楯無さんはソッと耳打ちをした。
「君も後で参戦ね? サプライズって形で乱入したらやっぱり盛り上がると思うから」
「え? ……因みにですけど、もし、もし俺が逆に皆のハチマキ取ったらどうなります?」
「え?」
驚きの表情を見せた楯無さん、もしかすると断ると思っだろうか、暫く考え込み――。
「……その時は……うふふ、後のお楽しみよ♪」
「そ、そうですか」
何か誤魔化された気がする――。
そして専用機及び量産機一同揃い踏みしたIS騎馬戦の幕が切って落とされた。
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