暁 〜小説投稿サイト〜
その日はいつかやって来る
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や妹に取られちゃいました。 残ったのは、みんなに装備できなかったこれだけなんですよ〜」

 確かに魔力の篭った装具は普通人には無理だろう、こいつにだけ霊力があるのか、それとも、アンドロイドなのか……

「そう、お腹すいてないか? 何でもあるから好きな物頼んでいいよ」

「はいっ、じゃあまた、魔鈴さんの料理食べたいですっ」

『了解、「出前」を取ります』

「ああ… 頼んだぞ」 

 あれはまだ帰って来ていないはずだな、それに大破と言ったら残骸同然か? そこで「非常事態」に気付いたのか、魔体が壊れるまで寝ていた奴らが起きて来た。

「あの女は誰だ?」

「私もとっても知りたいな」

「シルクちゃんなら俺の子孫で…」

「子孫に普通あんな事言うかっ?」

「そうそう、「俺には人類全部よりも、地球よりも君の方が大切だから」なんて、私、言われた事無い〜〜っ」

 聞かれていたようだな、それとも逆天号がサービスして知らせたのか? ふんっ、懲らしめてやって、ついでにシルクとやらも追い出してくれ。

「じゃあ、今言ってやるよ、俺にはお前達の方が、宇宙よりずっと大切だ」

 馬鹿め、今時そんな心無い言葉で騙される女が…… いた。 二人共、目に涙を溜めて喜んでいる、月神族と言うのは元から馬鹿なのか?

「「嬉しいっ」」

「それにワルキューレにもシルクにも、俺は殺せない。 だけどお前達にはできる」

「いやだっ! そんな自由などいらないっ!」

「私だって…」

「でも、一つだけ禁止する、俺を助けるために自分を盾にするな」

「この体は使い捨てなんだろ? だったら…」

 唇を塞がれて黙る神無。 目で語り合って、朧も背伸びして同じように黙ると、その後はすすり泣きながら抱き付いていた月神族。 女の騙し方は上手くなったようだな。

「逆天号、月の女王様と回線を繋いでくれ」

『了解、月神族へのホットライン、コール』

 やがて、テーマソングと共に、メインモニターに月の女王が現れた。

「私は月の女王、香倶耶。 もっとも今では、「機械の体をただでくれる星」の女王として有名ですが」

 奇妙なメーター群の前に立ち、衣装の中が宇宙になっている女王。 間違いなく月神族は馬鹿の集まりだ…

「「女王様…」」

「お久しぶりです女王様。 神無と朧を来させて頂いて、ありがとうございました」

「いいえ、月神族が横島殿に救われたのは、二度や三度ではありません。 我々は貴方への恩返しが終わったとは思っていません。 例え天が敵になったとしても、月神族は貴方の味方です」

「それはお言葉だけで結構です。 ただ、神無と朧の魂はお返しできなくなりました」

「二人は横島殿に嫁がせた娘
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