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これほど霊的に浄化されたのは、3千年前のキリスト昇天以来よ。 これでも何か言い訳できる?」
「さあ? 昔のバカな俺が作らせたみたいですから、神父やピートの遺言に従ったんでしょうね」
「これだけの規模で? あの魔体は霊破片から魂を修復する装置なんですってね。 この事実をバチカンに報告したら、貴方も聖人の一人よ。 それとも本当に救世主なのかしら」
「そうですか? さっきぶっ壊したのを見たでしょう? たった一人を救うために、3億7千万の魂を捨てたんですよ。 隊長とシルクのお陰でノルマ達成です、おめでとうございます」
「何ですって、それじゃあっ… ピー、エラーによりテイシ。 ワタシはこのジジツにカンするシコウをキョカされていない、サイキドウゴ、このキオクはショウキョされる……」
急に機械に戻った隊長は機能停止して、神族からの通信を切った。
『再起動後、隊長に対する命令変更はありますか?』
「そうだな、俺を殺すつもりで掛かって来るように言っといてくれ」
『基本動作と変更ありません』
「シルクを回収に行くぞ、一人で放っておくより、ここに置いた方がまだましだ」
『了解、コース変更によりドロイド回収が遅れます、現在、周囲に脅威は認められませんが、異界潜行装置の破損と、艦載機の不足により撃沈の可能性が上昇しています。 隊長に委譲したドロイドを回収しますか?』
「いや、パピリオかベスパが来た時の邪魔になる、直接戦いたい」
何故ベスパが来るのまで知っている… 私の通信を聞いていたのか? いや、逆天号が来れば、直接対決は無理なはずだ。 それにしても、我々や神族の部隊、人間の艦隊は脅威の内に入らないのか…
『ヒムロ・シルクを確認、こちらに接近中です』
逆天号がリングに接近すると、シルクが奇妙なボートに乗って近付いて来た。
「あれは何だ?」
「カオスフライヤー87号。 300年ぐらい前、カオスのおっさんとピートでレースに出た船を、氷室神社に奉納してたんだ、良く動かせたな」
「ほう…」
《検索、カオスフライヤー 87号》
《現在の宇宙船の原型、月地球間レースで優勝2回。 チームカオス所属、搭乗者、ドクターカオス、ピート・ブラドー、ヒムロ・タダオ》
デッキに出ると、カオスフライヤーが誘導され、羽衣を纏ったシルクが舞い降りて来た。 しかし、何が「甘やかしていない」だ、一人で神、魔、月、人の最高級の装備を持っているじゃないか。 それでも魔体に挑むのは無謀すぎる。
「叔父様っ! また会えるなんて思ってませんでしたっ!」
「どうしてあんな無茶な事をしたんだっ!」
「だって、苦しんでる弟や妹達を放っておけませんでしたから。 竜神の装備で神社を守って、上まで
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