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GS美神から約千年後、一人になった横島を迎えに来たワルキューレ達が見た物は、過去の知人に似せて作ったアンドロイドと暮らす、哀れな横島の姿だった。
そこで、神無と朧の最後の願いで召還された魂がアンドロイド達に宿り、暖かい言葉をかけられた横島は、再び友人達に会う方法を探すため、魔界に旅立つ決心をする。
しかし玄関を出ると、何かの記憶を取り戻した横島は「俺はアシュタロスと対になるよう創られた物」と言い出し、家(逆天号)の引渡しを拒んで、自分達の役目である魔導災害を起こすため、隊長のアンドロイドに戦いを挑み始めた。
《炸薬装着終了、退避します》
外部モニターに人間の部隊が映っている。 簡易なスーツしか着ていない所から、アンドロイドかサイボーグだろう。 しかし、こいつの概念からすると、どちらも人間では無い。 爆破される前に逃げろ。
「隊長、どこかの馬鹿が、魔力送信アンテナ壊そうとしてますよ、いいんですか?」
「私にそちらの部隊に対する権限は無いのよ」
「宇宙に来ても、「官僚主義は死なず」ですか? 今は民間経営でしたね、早く隊長が全権掌握して下さい。 政治屋は真っ先にあの世行きですから、前より簡単なはずですよ」
「さあ、どうかしら」
《総員退避、爆破と共に突入する》
やめておけ、状況が変わっているのが分からないのか? 命令だけに従っていると、死ぬのは現場の兵士だ。
「じゃあ、しばらく通信もできなくなります、頑張って下さい」
「今の貴方には言われたくないわね」
「そうですか、次に繋がれば事件は解決していると思いますよ。 でも突入が成功したらもう会えません、さようなら」
ズズンッ! ドドッ!
突入が始まった、戦死するリスクが高い突入は、使い捨ての自動兵器だろう。 ここではまだ、こいつの真意は図りかねる。
「行こうか、それと、俺にも家庭用アンドロイドの指揮権はあるのか?」
『はい』
「じゃあ… 魔力が途絶え次第、人間を守らせろ」
今、何と言った? お前の目的は人間を殺す事じゃなかったのか?
『基本動作と変更ありません。 緊急事態によりパワーブースト、常人の2.5倍のパワーで作動させます』
「そうか、浮きドックともお別れだな、離脱して異界潜行」
『了解、遮蔽開始、魔力障壁展開、作業用外殻をパージします』
全てのモニターが光に包まれて、外装が破壊されて行く。 光が収まって全景が見えるようになると、この船も以前の逆天号と同じ甲虫の形をしていた。
『外殻廃棄完了、質量分析により逃走が判明するのは時間の問題です』
「ああ、追いかけられるもんなら、来て見ろってんだ」
まるでサナギから抜け出すように、崩れたド
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