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あああああああっ!!」
『警告! ゲストルームで菌類を多数検出しました。 カビの一種ですが、すでに地上では死滅したタイプです。 一時隔離してエアーをパージします』
「あれ、細菌兵器だったの?」
「いや、多分、学会に報告できる奴だな」
『サンプルを回収、映像をご覧になりますか?』
「いや、捨ててくれ」
「私は、ちょっと見たいかな…?」
『ゲスト同様、一生カレーが食べられなくなります、よろしいですか?』
「やっぱりやめとくわ…」
私は見た… これはジュネーブ条約とやらに違反している。 捕虜にあんな物を出すなんて……
《事件から一夜、世界各地で暴走したサイボーグが逮捕、停止されました。 OICPOの発表によりますと、テロリストにより月からの魔力送信アンテナが破壊され、機能障害を起こしたとされています》
翌朝になって、地球からのニュース映像を見ている私達。 昨夜は何かを期待して、用意された部屋の鍵も掛けずに眠ったが、何も起こらなかった。 おかしい… こいつも、私も。
《事前に出現し、逮捕に協力した死神と名乗る物と、各地に降下したアンドロイドがどこに所属するものなのか、OICPOからも未だ発表はありません。 次は家族を守った家庭用アンドロイド達の話題です》
一度は眠れずに戻って来て、椅子に座ったまま目を閉じているこいつに、「寝る場所が無いなら私と同じベッドで眠れ」と誘ってしまった。 私は反逆者だ、寝込みを襲おうともせず、違う意味で襲う所だった。 篭絡して自分に従わせようとしたのでも無い、自分より強いオスを見て発情していたのか?
『座標修正、通信が回復しました、隊長からの呼び出しを許可しますか?』
「ああ、ワルキューレもどっかに隠れて報告して来いよ」
「何だと?」
「昔の俺も便所に隠れて通信してたからな、あいつらに見付からないようにしろよ」
それは圧倒的な戦力を持った余裕なのか、それともこれも儀式の内だと言うのか?
「おはよう、横島君。 これは全部、貴方の計画通りなの?」
「さあ? 隊長の活躍で上手く解決したんじゃないですか?」
「正直に言いなさい、家庭用のアンドロイドまで使って、人間を助けたのは自分だって」
その通りだ。 家庭用アンドロイドも、カオスとこいつが作った会社の製品で、先程のニュースのように、モーターが焼けようと、腕がもげようと、「生きている人間」を一人残らず救ったのだ。
「いいえ、それに拘束されたサイボーグって、法的には生きてても、霊的には死んでるんでしょ、何人死にました?」
「逮捕者数なら出ているわ、でも貴方が言う通り、法的には誰も死んでないのよ。 わざわざこの事故を選んで、被害を最小限に抑えた
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