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その日はいつかやって来る
05
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し、最後の魔体もあるはずですから、止めるのは難しいでしょうね」

《聞こえているか? こいつは本気だ。 神族と連絡は取れたか?》

《あちらも混乱している。 お前が失敗すれば、まず人間の部隊から突入する、「迅速に」行動しろ》

《不用意な発言はするな、全部奴に聞かれている》

 そこで私は奴の後頭部に銃を突き付けたはずだった… 

《撃てない… 失敗した、私はすでに奴に支配されているらしい》

《状況が不明だ、詳細を報告せよ》

《銃を抜いたが銃口は私に向いている、このまま撃てば自滅するだけだ、別の方法を考える》

《……了解》

 無様だ… だが私を支配するとは、こいつは一体何者なんだ? もう人間じゃないのは確かだ。


「止める方法は無いの?」

「そうですね… 俺はそういう(しゅ)に縛られてるみたいですから、昔あった事を再現して、順番にほどいて行けば何とかなるかも知れませんよ」

「それも別の貴方が教えてくれたの」

「ええ、こいつは楽しんでるんですよ、みんなが慌てふためいてる所を見て笑ってます」

「そう、でも解呪しようにも、地理的な条件も、周りの人材も昔と全く違うわね」

「でも順番は逆になるみたいですから、これから出る魔体を今のGS達で壊して下さい。 壊せればですけど」

「弱点は同じなの?」

「知りません、俺は作った覚えはありませんから。 その次は地上に復活した魔物を何とかして下さい」

「コスモプロセッサーは?」

「それも知りません。 それと俺からドロイドの操作を奪うなら今のうちですよ。 降下させて200年以上生きてる奴を捕まえて行けば、対策済みと見なされて、サイボーグの暴走は無くなるかも知れません」

「貴方にコントロールを奪われない保証は」

「これ以上俺が正解を言うと、被害が広がります、これはそう言う儀式ですから」

「そう… 全部私か百合子さんの人格プログラムにしてしまえば、貴方の指令をキャンセルできるのかしら?」

「そうでしょうね、俺としては金持ちから死ぬ、この事故の方が好きだったんですけど…… 残念です、俺が気付いたんでドロイドは渡せなくなりました。 もう死んでるはずの奴ら、狩って行きますけどいいですよね? これで3億人カウントできれば、多分何とかなりますよ」

「やめなさいっ! そんな事をすれば、アンドロイドの評価は永遠に回復しないわっ!」

「普通の人間なんてもう地球にいないでしょ、それにアンドロイドがやるんじゃありませんよ、きっと…」

 パーパッパ、パパーッ!

 ファンファーレが鳴って、別のウィンドウが開いた。

「愚かなる人類にども告げるっ! 私は死神サイ・ジョーであるっ! いつまでも死を拒み、生き
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