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方には聞きたい事が沢山ありますっ! まっ…、どうしたんですっ、その羽根はっ?」
「うるさいっ、ルシオラにでも聞けばいい。 今が魔界に攻め込むチャンスだぞ、それとも奴と同盟でも結ぶか?」
「いえ、それは断られたようです」
あの馬鹿も神族になりたかった訳では無いらしい。 争いたくないのなら、とっとと魔界を出て行けばいいものを… あれだけの力と、あの羽根があれば神族とて拒みはしまい。
「そうか、では帰る」
シュンッ!
だが魔族として産まれ、魔族として転生し、あの土地で育ったあいつ。 特にあの思い出の場所を離れるつもりは無いのかも知れない。
それから城に帰っても、誰も私に手出ししようとはしなかった。 何しろあの九尾の狐を一発で倒したのだからな。
それにしても様子がおかしい? そうか、ここも浄化されたのか、これでもう魔族は誰も入って来れまい、上手くやったな。
やがて寝所に案内されると、あの人は私の羽に包まれて眠っていた。 全く朽ちていない、またあいつが何かしたのだろう。
しかし、よくもまあ、これだけ溜め込んだ物だ。 羽根布団を作ると言っていたが、寝心地はどうだ? 少し足りないようだから添い寝してやろう。
こうして私は同じ色の羽根で、あの人を包んで共に眠った。 次に起こされる時は、あのマヌケ面がいい。
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