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転生とらぶる
ガンダムW
1706話
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 俺はこれからこのMS部隊を運用している潜水艦の方を始末する。母艦がなくなれば、こいつらは逃げる足や補給する場所を失うだろうし」

 勿論ここは宇宙ではないので、母艦の消滅が死と同義語という事にはならない。
 だがそれでも、MSにしろMDにしろ、あくまでも補給するような場所がなければ、戦力として役には立たないだろう。
 ましてやこの海はアラブ海。
 つまり、中東連合のお膝元と言ってもいいのだから。

『潜水艦? ……分かった。デュオと五飛もそのうち来てくれるだろうし、あたしの方はそれまで持ち堪えるくらいは出来ると思う。アクセルの好きにやってくれ』
「おう。……ただ、本当にどうしようもなくなったら連絡を寄越せよ。こっちもすぐにそっちに援軍に向かうから」
『ふんっ、このくらいの相手にアクセルの力は必要ないよ。あたしだけでも十分にやれるさ』

 そう告げる辺り、綾子も自分の実力に自信を持ってはいるのだろう。
 これが行きすぎになれば自信過剰になってしまうんだが……聖杯戦争を戦い抜き、サーヴァントといった存在を知っている綾子は、自分の実力を過剰に見積もるような真似はしないだろう。
 そこには綾子の性格的なものもあるだろうが。
 勝って兜の緒を締めよって奴だな。

「分かった。じゃあ、ここは任せる」

 それだけを告げ、俺はその場を後にして戦場から離れていく。
 MDかMSか分からないが、そんな俺の様子に気が付いた機体も何機かあったようだった。
 だが、すぐにトールギスがそんな機体に攻撃を行い、注意を引き付けていく。
 それを見ながら海中を進んでいくと……やがて五分くらいでレーダーに反応があった。

「いたな」

 その反応は、間違いなく潜水艦のものだった。
 OZで使用されている機体のデータはウイングゼロに登録されているので、間違う筈もない。
 潜水艦の数は、10……いや、13隻。
 財団派は大分戦力が減ってきていると思ってたんだが、それでもこれだけの数を出せるだけの余裕はあったのか。
 腐ってもロームフェラ財団の下部組織だけの事はある。
 潜水艦もそうだが、海上艦であれ、宇宙船であれ、この手の類は1人や2人で運用は出来ない。
 数十人規模の人数が必要になるし、何より熟練の技術者も必要になる。
 海上艦であればともかく、潜水艦で技術の足りない者を使えばどうなるか……下手をすれば、いや下手をしなくても海の藻屑と化してしまうだろう。
 それだけ潜水艦には熟練の技術者が必要になるのに、まさか今の財団派でこれだけの潜水艦を運用出来るというのは……素直に驚きだ。
 恐らくだが、それだけ今日の昼間の戦いで中東連合とシャドウミラーによって負けたのが堪えたのだろう。
 財団派の権威が失墜しそうなのが、向こうは我慢
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