暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1706話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 海中の中、真っ先にウイングゼロが近付いていったキャンサーは、当然のように距離を開けようとする。
 元々が水中用として造られているだけあって、その動きは素早い。
 だが……それでも所詮は量産機。
 W世界の中でも最高性能を誇るMS、ウイングゼロを前にしては、キャンサーの動きは決して追いつけないものではなかった。
 見る間に近付いてくるキャンサーに対し、左手の外側に装備されているシールドをそのまま突き出す。
 シールドの切っ先、バードモードになった時はクチバシになる場所? いや、クチバシか?
 ともあれ、シールドの切っ先はMDのコックピットを見事に貫く。
 無人機のMDであっても、その制御システムはコックピットにある。
 そうなれば当然コックピットを破壊すればそれで撃破となるのは当然だろう。
 この辺、あくまでもMSをベースとして開発された機体故の弱点といったところか。
 シールドがめり込んだこともあり、一瞬ウイングゼロの動きが止まる。
 当然MDはそんな隙を見逃す筈もなく、魚雷をこちらに向けて発射してくる。
 だが、俺もそんな攻撃をみすみす食らう筈がない。
 強引にシールドを動かし、シールドに突き刺さったままのキャンサーを盾代わりに……いや、寧ろバット代わりにして魚雷を叩く。
 直後、キャンサーの身体が爆発する。
 それは俺に被害がなかったので問題はなかったが、魚雷を撃ったMDにとってもこの程度の攻撃は意味がなかっただろう。
 こちらに向け、次の瞬間再び魚雷がやってくる。
 その一撃を、ウイングバインダーを使って回避する。……前に出ながら。
 距離を縮めつつ魚雷を回避している俺に向け、再び攻撃を行ってくるキャンサー。
 これで、俺の機体がトールギスであれば……もしかしたら、MD側にデータがあったかもしれない。
 ああ、でも今日の戦闘でのデータが渡っている可能性はあるのか?
 ともあれ、こちらに向かって攻撃を仕掛けてくるキャンサーは、ウイングゼロを警戒はしているものの、そこまでの脅威と感じている様子はない。
 ツインバスターライフルを持っている右手はそのままに、左手でビームサーベルを抜き放ち……まだビームを展開しないまま一気に距離を縮め、そのままキャンサーの間近でビームサーベルを展開する。
 こちらもまたコックピットを一瞬で消滅させられ、海中に落下していく。
 ウイングゼロの能力なら海中でも普通にビームを展開出来るのだが……ビームサーベルのエネルギーを無駄に消耗する必要もないだろう。
 そんな風に考えながら、次々に近くのキャンサーに向かって攻撃を仕掛け、撃破していく。
 そんなこちらの攻撃に対処仕切れないのか、キャンサーは次第にその数を減らしていった。
 こちらから距離を取ろうとしているのかもしれないが……
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ