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ハルケギニアの電気工事
第01話:私は何処?此処は誰?
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見ればおまえのようなものは皆洟垂れ小僧と同じじゃ!ハッハッハッ」

 まじめに頭が痛くなってきた。いったい俺が何をしたと言うんだ?もう、溜息しか出てこない。

「ハ〜〜。解った。良いだろう、今一あんたが神様って言うのは納得いかないが、話を聞いてやろうじゃないか。」

「なんか、偉そうじゃな。まあ、いいわい。早速じゃが今の状況を説明してやろう。板東太郎よ。おまえは既に死んでいる。」

 此処は突っ込んでも良いかな?

「なに?今度は北斗○拳?TVアニメに詳しいというのは判ってやろう。しかし、少しはまじめに話をしようって気にならないか?」

「ばかめ、至ってまじめに話しをしておるわ。先ほど、おまえが気を失う前にあたりが光ったろ?あれは極小型の隕石が落ちてきたものじゃ。そしてドンピシャリでおまえのいた、この事務所に命中したというわけじゃよ。どうじゃ、なかなかの命中率じゃろ。」

「命中率って、まさかあんた狙ってやった訳じゃないだろうな?」

「狙った訳じゃないが、間違って隕石を落としたのは儂じゃ。ちょっと火星と木星の間にある小惑星帯で微惑星の並び方を直していたら、肘が側の微惑星に当たってな。そのままヒューストーンというわけじゃ。まあ、許せ。」

「許せって、それが本当なら、そんな簡単に言われて許せるか?大体それで死にましたなんて俺の寿命は?神様が間違って殺したら、現世における因果律とかどうなるの?おかしいでしょ?あんたも神様なら適当なこと言ってないで何とかしろ。俺には妻も子もいるんだぞ!!」

「何とかしろと言ってもな、実際問題としておまえの身体は極小型隕石の衝突エネルギーで原子レベルまで消滅してしまったし、今頃おまえの居たところにはクレーターが出来ていて、大騒ぎになっているわ。
まあ、間違って殺してしまったのだから儂に責任もあるでの、どうじゃ、おまえの家族についてはこの先生活に不自由しないように神様として幸運を授けよう。おまえについては、この今居る世界で生きていけるように新しい身体と地位を作ってやるから、それで勘弁しろ。」

「本当か?家族に与えられる幸運ってどんなんだ?」

「まず、健康じゃな。どうも、おまえの家族はみんなどこかしら病を抱えているようじゃから、その辺の所を全部直して健康な状態にして、おまけに今後は病気にならないようにしてやろう。
それから、当面の生活のためにおまえが入っていた生命保険をグレードアップしてやる。
これで生活も大丈夫じゃろ。
ついでにこれから先、おまえの妻が買う宝くじなんかも良く当たるようにしてやる。こんなもんでどうじゃ?」

「まあ、それ位して貰えば、安心か。俺自身は死んじまった以上どうとでもなるとして、………仕方ないか。ところでいくつか聞きたいことがあるんだが良いか?」
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