目覚めない男
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んかなぁ・・・」
何ともしようのない状況に、頭を悩ませた俺はある場所へとやって来る。
「まぁ、ここに来ても意味はないんだけど・・・」
今俺がいるのは、いまだに目の覚めないレオンが眠る屋根裏部屋。もし彼が目覚めれば、話を聞けるかもと思っていたが、そんな気配は一切なかったことを思い出し、無駄足だったと後悔する。
「ホッパーって人の対策が何も思い付かないんだよ。何かいい案ないかな?」
聞こえているはずもない少年の枕元に腰を下ろし話しかけてみる。だが、当然のことではあるが、彼からの返答は得られない。
「この作戦は絶対成功させないといけないのに・・・何も対策がないんだよ・・・」
重要な依頼という意味でも、個人的にもという意味合いでも、今回の作戦は必ず成功させなければならない。それなのに、リオンさんがあんなことをいったから、不安で不安で仕方ない。
「てかお前にこんなこと言っても意味ないのか」
そう思っていたけど、よく考えたらレオンも一度しか・・・しかも、攻撃を受け止められただけだから、相手のことは詳しくわからないはず。それなのに何か対策を考えてもらおうなんて、虫が良すぎたか。
「まぁいいや。またあとで様子見に――――」
「あるぞ」
これ以上ここにいても意味もないし、レオンの容態も確認できたので体を休めようと立ち上がり、踵を返したその時、後ろから声が聞こえ、驚き振り返る。
「たぶん・・・お前ならいけるはずだよ」
そこにはうっすらとではあるが、目を開けている氷の神の姿があった。
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