20部分:第二話 張三姉妹、太平要術を授かるのことその七
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せんことよ」
「あら、それを言ったら」
ここでまたその声は言うのであった。
「私だって宦官の家の娘。大した違いはないわ」
「そうですわね。思えば私は名門袁家といえど妾腹の除け者」
「そして私はあの曹家であっても宦官の孫。除け者ね」
「その除け者が何の用でして?」
「貴女が久々にこの許昌に来たと聞いて」
その声の主は小柄で胸が小さい。金髪を左右で巻いたテールにしている。青い目の光は澄んでいて尚且つ強くそのうえで聡明さを窺わせるはっきりとした美貌を見せている。紫の蝙蝠を思わせる上着に同じく紫のミニスカート、それと白いハイソックスである。その彼女であった。
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