シンボルを賭けたバトル!
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ラゴンタイプ最強格の力を見せてやる……『地震』」
「『見切り』に『ゴーストダイブ』!」
至近距離で大地を揺らして発生する衝撃による攻撃を、ヤミラミは地面の動きを読み、またジュペッタは影に潜ってやり過ごす。揺れが収まった直後、思い切り地面を踏んで隙が出来たガブリアスにジュペッタが影からの鋭い爪による一撃を浴びせた。
「ガァアアアア!!」
思うように攻撃できない苛立ちを隠さない声でガブリアスが腕を振り回す。先端がジュペッタを掠め体を弾いたが、火傷による攻撃力の半減と闇雲な一撃ではダメージは少ない。全開のように圧倒するどころか翻弄されていることにダイバは歯噛みする。それに対してジェムが窘めるように言った。
「どうしたのダイバ君? 昨日ドラコさんにアルカさんにアマノさん、レックウザを一緒に倒したんだから……威力が高いだけなら何とかできるのは知ってるはず。火傷状態、メガシンカも使ってないガブリアスで倒せると思うなんて、やっぱり私のことまだ弱いと思ってるじゃないの?」
「くっ……砂に隠れて『剣の舞』!」
ダイバはジェムの問いかけを無視して命じる。ガブリアスが一旦退き、砂嵐に隠れて気合を高める舞を踊り始める。それに対しジェムは――かすかに笑った。
「それを待ってたわ! ミラ、ペタペタ、『よこどり』よ!」
ヤミラミがガブリアスの舞を真似して、ジュペッタもそれを真似する。そしてヤミラミが胸の宝石を爪で引っかくことで黒板を削るような音を出してガブリアスの集中をそぎ落とした。
「続けて『影打ち』!」
二体が一直線に伸ばす影がガブリアスの体を打ち抜いて吹き飛ばす。本来威力の低い先制技も『剣の舞』の効果を奪ったことで痛烈な連打となって敵を襲う。ドラコが感心したように頷き、アルカは小さく口の端を歪めた。
「なるほど。最初にゴーストタイプ二体を出したのはこれが狙いか!」
「攻撃を凌いでトレーナーを挑発し、相手に攻撃力を上げる技を使わせてそれを『よこどり』しましたか。ずる賢いのです」
「十中八九お前の影響があると思うがな……ともあれ、これで状況は大分傾いたぞ」
ガブリアスは攻撃力を上げられなかった上火傷を負ったまま。対するヤミラミとジュペッタは『剣の攻撃力が大幅に上昇している。
「……やってくれるね」
「ずるいって思ってもいいわ。こうしてでも、私はダイバ君に勝ちたいんだから」
「……ジェムこそ舐めるな。こんな程度で卑怯と思うほど僕は弱くない。ガブリアス、怒りを解放しろ! メガシンカ!」
「ダブルで『シャドークロー』よ!」
「『逆鱗』で吹き飛ばせ!!」
ヤミラミとジュペッタが影の爪を伸ばして相手を切り裂こうとする。腕をより大きな刃に変質
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