絶対死守!!
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。
「なるほど!!私の相手はあなたがするってことかな?」
自分の使う魔法のことは、敵にも知られているはず。なので、グラシアンが自分の相手をするのだとルナは思っていると・・・
「悪いけど、俺の相手はこいつだ」
「!!」
グラシアンは彼女に目を向けることもせず、イザベリーの胴体を掴みその場から走り出してしまう。
「え?あれ?」
その場に取り残されたルナは予想外のことに呆然としていると、戦闘を始めている暗殺部隊と、王国兵の間から、一人の少女が現れる。
「あなたは人魚の踵の・・・」
「ソフィアで〜す」
銀色の長い髪をなびかせながら、自身の目の前にやって来た少女をルナは不思議そうな目で見ている。
(なんでこの子が私の相手を?)
自分の使う魔法のことは敵も知っているはずなのに、やって来たのはそのような対策ができそうな感じに見えない少女。なので、彼女の頭の中は疑問でいっぱいだった。
(実はこの子の姿に誰かが変装している?でも、イザベリーの友達は向こうに行っちゃったから、そんなことできそうな人いないし・・・)
絶対何か裏があると考えていると、目の前の少女は指で菱形を作り、自分を覗き込んできていることに気がつく。
「へ〜んしん」
ポンッ
気が付いたと同時に白い煙に包まれるルナ。そんな彼女が次に姿を現した時には、妙にスカート丈の短い巫女の姿になっていた。
「・・・え?何?」
何が何なのかわからずいると、目の前の銀髪の少女が非常に嬉しそうな顔をしていることから、彼女の仕業なのだとすぐに気が付く。
「いいですね!!すごく可愛いです!!」
「そう?ならよかった」
興奮気味の少女とは違い、至って冷静な表情の女性は、頭の中で冷静に状況を考えていた。
(確かこの子の魔法に衣服を変える魔法があったはず・・・イザベリーの友達が向こうに行ったなら、それを真似できる魔導士はいないはずだよね?)
つまり、目の前の敵は変装などをしていない、そのままの姿なのだとわかる。
「お楽しみのところ悪いけど、あなたの敗けだよ、ソフィアちゃん」
そう言ってルナは白い煙に包まれると、銀髪の長い髪をした、ソフィアの姿へと変化する。
「私の魔法、聞いてなかったのかな?変身した相手を自在に操れる魔法なんだけど」
「知ってるよ!!」
もう勝利を手中に納めているルナは余裕の表情を見せているが、なぜか危機的状況であるはずのソフィアも、一切の焦りを見せない。
「でも、あなたにソフィアは操れない。この勝負、ソフィアの勝ちだよ!!」
「・・・はぁ?」
それどころか、逆に勝利宣言をしてくる人魚に目を点にせずにはいられない。ソフィアの自信はどこから
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