絶対死守!!
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あとは護衛に集中して大丈夫だよ』
「わかりました」
全員の移動が終わったと連絡が入ったので、壁際から国王を守れるようにと、彼のそばに移動する。
「そういえばアルカディオスさんは?」
「部屋の前で餓狼騎士団の皆さんと一緒に門番してるよ」
国王やヒスイ姫のすぐ脇にいつも付いて、護衛をしているアルカディオスさんは、今回は俺たちが付いているとあって、部屋の扉の前で最後の砦をしているらしい。餓狼騎士団の皆さんもなんとか復帰できたみたいだし、こちらの守りは万全だな。
「できることなら、ここに誰も来ないのが理想なんだけどなぁ」
万が一、皆さんが突破された時のために対策は取った。あとは信じて待っていることだけだな。
第三者side
その頃、動き出した魔導士たちは、予想通り流れ込んでくる賊を待ち構えていた。
「数が多いな」
「そうだけど・・・こっちも同じくらいいるよ?」
一度アジトに乗り込んだシリルたちから聞いていた通り、敵の多さに眉間にシワを寄せていたカグラだが、ミリアーナのもっともな言葉に納得している。それに、これらを全て相手にするわけではない。
「あれか?私の相手は」
雪崩れ込んでくる軍団の先頭に立ち、勢いよく攻め込んでくる色黒の男を見て、目付きを鋭くさせる。その男と並んで指示を出しているショートヘアの女性を見ると、彼女の隣に立つ猫耳の女性が動き出した。
「ネ拘束チューブ!!」
「!!」
標的目掛けて放たれるオレンジのチューブ。それに気付いたエミは、その場から飛び去りミリアーナを見据える。
「なんだこいつ!?」
「エミ様と戦うつもりか!?」
幹部が攻撃を受けたとあって立ち止まる軍隊たち。しかし、それを好機と捉えた王国兵たちは、次々に敵に突っ込み押し返そうとする。
「あいつらは私たちに任せてください!!」
「カグラさんたちは予定通りに!!」
「あぁ、任せろ」
この場所で王国兵たちと共に戦うことになっているのは、サクラ、ラウル、シャルル、セシリーの四人。彼女たちに敵を任せ、カグラは色黒の男に剣先を向ける。
「剣士か・・・さすがに向こうも考えてきているようだ」
カグラを見たと同時に、すぐさま敵の考えを見透かしたユウキ。だが、彼の表情が曇ることはない。
「だが、それはすでに想定済みだ」
ニヤリと笑みを浮かべるユウキと、鋭い眼差しで剣を構えるカグラ。二人の強者が、ぶつかり合う。
「この間、見た顔だな」
一方、そことは別の場所で向かい合っていたのは、エーメとローグ。そこから少し離れたところに、スティ
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