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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
黒衣を狙いし紅の剣製 01
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も偏見の目で見られるかもしれん。それ以上は口にするな。これでも飲んで落ち着け」
「ふむ……ディアーチェにそう言われては仕方がありませんね。ですがディアーチェ」
「何だ?」
「私はコーヒーより紅茶を希望します」

 メガネを外してキリッとした顔で言うでないわ!
 何で貴様は要所要所でボケないと気が済まんのだ。危うく他の者のコーヒーをぶちまけそうになってではないか。まったく……少しは仕事中の時のように真面目に振る舞わんか。
 この店は貴様らにくつろいでほしいと思って開いた場所ではあるが、それとこれとは話は別なのだからな。いくら我が我慢強くなったとはいえ、琴線に触れれば容赦はせぬぞ。

「だったらもう少し早めに言わんか。準備しておるのは見えておっただろう」
「こういうのはタイミングが重要ですので。今日のディアーチェはまだ元気な姿を見せてくれていませんので」
「叫んでる姿が元気な姿ではなかろう! 貴様の頭はいったいどうなっておるのだ!」

 ……ぐぬぬ。
 今日は怒鳴らんと決めておったのにやってしまった。シュテルの思惑通りに動かされた自分に腹が立つ。それ以上にシュテルのしたり顔に苛立ちを覚えるが……。

「まあまあ落ち着けよ。こんなのはいつものことだろ」
「うるさい……落ち着いておるわ。……何を笑っておるのだ」
「お前がすんなりと人前で拗ねた顔するなんて珍しいと思って」
「っ……べべべ別にそんな顔しておらん!」

 というか、仮にしてたとしても笑うようなことではないであろう。
 我だってそういう時だってある。まあ……少しばかり昔よりはそういう感情も素直に顔に出るようになったと思わなくもないが。昔から見せておったのは怒ったものばかりであったし。
 だが我とて高校・大学を経て変わったのだ。大きく変わったわけではないが、我なりにあれこれ考えて過ごしておるのだぞ。別にアリサやすずかにあれこれ言われてきたからではないからな。

「そんなことより……最近どうなのだ? 何やら忙しくしているようだが」
「まあぼちぼちってところだな……研究に関してはシュテルやユーリに丸投げのところもあるけど」
「仕方ないですよ。ショウさんは魔導師としての仕事もあるわけですから……」
「まあそうですね。3年前のJ・S事件……あれをきっかけにあなたの世間的に認知されましたから。技術者じゃなく魔導師として売れたのはあなたにとっては嫌かもしれませんがね」

 嫌味のようにも思えるが、ショウの性格を考えるとあまり表舞台に立ちたいとは思っておらぬだろう。技術者よりも魔導師の方がニュースに取り上げられることも多いだけにシュテルの言葉は的を射ているかもしれない。

「私としては……もう少し一緒にお仕事したいですけど。あの子達のことに関しては私だけで進め
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