第百四十二話 艦隊初会議
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髪でキリリとしたスレンダー美人と組んで、それを金髪で美乳の長身なモデル体型美人の大尉が引率して行く姿を多くの野次馬が羨ましそうに眺めていた。
その日の内にビッテンフェルト少将が憲兵隊に逮捕されたという噂をかき消そうとしたオイゲンの活躍も虚しく、“ビッテンフェルト少将が痴漢で捕まった”や“憲兵隊の女性兵士にセクハラした”だのが流れまくった為、ビッテンフェルトが召還された本当の訳を知ることを誰もしなくなった。
帝国暦484年10月23日
■銀河帝国オーディン 憲兵隊総監部
その頃、憲兵隊総監部には次々と出頭命令や事情聴取などで将官が集まってきていた。
ミッターマイヤーはテレーゼ殿下から御茶に誘われた事になっていた。妻や子供達と宮殿まで参上した後、テレーゼに挨拶をし、その後憲兵隊へと移動してきた。テレーゼ自身はエヴァと子供達と共に庭園で散策していた。
各人が憲兵隊総監部に到着すると、それぞれ案内が付き部屋へと案内された。
ミッターマイヤーの案内はごく普通の憲兵大尉であった。
「大尉、今回の召還、何があるんだ?」
「会議室でケスラー中将閣下がお待ちです」
「なるほど、ケスラー中将閣下が絡んでいるのか」
会議室へ案内されると、ケスラー中将が待っていた。
「ミッターマイヤー少将、呼び立ててすまなかった」
「いえ、お気に成されないで下さい。しかし、いったい何の用で小官を?」
ミッターマイヤーの質問にケスラーは答える。
「取りあえず座って待っていてくれ、他にも来るからな」
「ほう、なにかするのですか?」
「まあ」
ミッターマイヤーもケスラーがそれ以上は言わないだろうと暫し待つことにした。
帝国暦484年10月23日
■銀河帝国オーディン 憲兵隊総監部 ウォルフガング・フォン・ミッターマイヤー
ケスラー中将から召還を受けたらしい連中が次々に入ってくる。最初はメックリンガー少将か、芸術家提督として有名で、テレーゼ殿下の記念劇場の壁画も担当している。次はルッツ准将か、テレーゼ殿下の侍従武官だな。ミュラー准将、たしかテレーゼ殿下のローエングラム大公領軍の作戦参謀だな。
ロイエンタールもきたか、当然のように俺の隣へやって来た。
「ミッターマイヤー、今日の集まりは何だと思う?」
「俺にもわからんよ、ロイエンタール」
「しかし、この面子を見ると何かしら判る気がしてくるな」
「ほう、それは?」
「まず第一に軍内部では非主流派ばかりが集まっていると言う事だ、今きたのは、ファーレンハイト准将だが、日頃から放言癖が酷くて癖がありすぎて忌諱されているらしい」
「なるほど、第一はそうだが、他は?」
「ミッターマイヤー達を見れば判るが、大半が、テレーゼ殿下に何かしら繋
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