第百四十二話 艦隊初会議
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われていますからな」
オイゲンや、ハルバーシュタットが色々言うが、当の本人は何処吹く風で昼食の残りを片付けにあがる。
「まあ、明日になれば判るだろうよ」
「提督」
ビッテンフェルトは部下達の心配も余所に、口いっぱいにアイスバインを頬張りながら、カラカラと笑う。
帝国暦484年10月23日
■銀河帝国オーディン 宇宙艦隊司令本部 シュワルツ・ランツェンレイターオフィス
昨夜の内にオイゲンは、彼方此方をかけずり回り、どうやら今回の召還が逮捕等ではないらしいとの話をなんとか聞きつけ、寝不足のままオフィスへ向かい。其処で迎えが来るのを待っているビッテンフェルトに報告を行ったが、当の本人は、朝飯のサンドイッチをぱくぱく食べながら、コーヒーを飲んでいる最中だった。
「提督」
「おう、オイゲン、大分窶れているようだが、寝不足は体に毒だぞ」
オイゲンは、ビッテンフェルトの、いい加減差にあきれ果てたが、其処は仕事をしなければと気を取り直した。
「提督、憲兵隊にいる知人に連絡をして何とか話を聞いたところ、今回の召還は逮捕等ではなく聞きたいことがあるらしい事などですが」
「なんだ、その歯切れの悪さは、スパッと言わんか」
「つまりは、直ぐに逮捕はないと言う訳です」
「当たり前だ、なんで俺が逮捕されなきゃならんのだ。俺は何も悪い事はしてないぞ」
そうこうしている間に、10時になり、憲兵隊から課員がやって来たが、それは皆うら若く美人な女性大尉に率いられた女性下士官ばかりだった為、宇宙艦隊内でも“なんだなんだ”と野次馬が集まってきた。
ビッテンフェルトの前に立った女性憲兵大尉が見事な敬礼を行い話してくる。
「第109分艦隊司令官フリッツ・ヨーゼフ・フォン・ビッテンフェルト少将閣下でいらっしゃいますね。小官は憲兵隊総監部クラーラ・ヴォーヴェライト大尉であります。本日は閣下をお迎えに上がりました」
少々ハスキーな声でニコリと笑顔で話しかけてくる大尉に多くの兵が見ほれる。
ビッテンフェルトも思わず見ほれていたが、気を取り直して大尉に質問を行う。
「しかし大尉、いったい何故、小官が召還されるのか?」
「その点におきましては、憲兵総監閣下から直接お伝えになりますので、申し訳ありませんが、小官には話す事はできません」
ハルバーシュタット、グレーブナー、オイゲン達が心配そうにする。
「提督、大丈夫なのでしょうか?」
「ご安心下さい。別に逮捕等ではありませんので、ご同行して頂きたいだけです」
安心させるように大尉が、またも小首をかしげながらニコリと笑顔で話す。
「ここで、どうこうしても仕方があるまい、取りあえず行ってくる」
ビッテンフェルトが、承諾し左腕を赤毛で巨乳のソバカス美人と、右腕を黒
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