暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1705話
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、3機を追うようにウイングゼロで先に進む。
 バードモードに変形するかどうか迷ったが、ここから海までの距離はすぐ側だ。
 そうである以上、わざわざ無駄に変形する必要もないと判断し、そのまま真っ直ぐに海へと向かう。
 そんな俺達の存在に気が付いたのか、海中から次々に魚雷が放たれた。
 そして海面を飛び出し、そのままこちらに向かって飛んでくる。
 その魚雷を回避しながら。シャドウミラーはそのまま海中に突っ込んでいく。
 だが、海中の中に入った瞬間、俺は驚く。
 何故なら、海中には50機以上の水中用MSの姿があったからだ。
 キャンサーとパイシーズ、双方合わせて50機以上。
 財団派の戦力も決して多い訳ではない。
 だというのに、何故これだけの戦力を?
 そう思うが……すぐ答えに行き着く。

「ちっ、財団派の奴等、水中用MSもMD化したのか!」

 それは、考えてみれば不思議な話ではない。
 元々地球の7割は海と言われているのだ。
 そうである以上、水中用MSを重視するのは当然だろう。
 また、キャンサーとパイシーズはOZの中でも新型MSだ。
 具体的に言えば、原作が始まった時点で既に量産されていたトーラスと違い、また量産はされていない……そんな感じの新型機。
 そうである以上、キャンサーをMD化するのはハードウェア的には難しい話ではない。
 だが、ソフトウェア的にという意味ではどうなのか。
 トーラスは宇宙、地上とどちらでも使い方はそう大差ないのでそこまでプログラムを弄る必要はない。
 だが、水中用MSのMD化となれば、1からプログラムを組み上げる必要がある筈だった。

「……ま、その辺りがしっかり出来てるかどうか……それを確かめさせて貰おうか!」

 海中であるにも関わらず、ウイングゼロは真っ直ぐにキャンサーに向かって突き進むのだった。
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