ガンダムW
1705話
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ものではないだろう。
『行きます!』
そう言ってサンドロックが向かったのは、上空を飛んでいるトーラス。
当然のように、このトーラスは無人機なのだろう。
一糸乱れぬ動きをしているのを見れば、容易に想像出来る。
そしてスラスターを全開にして、跳躍する。
空を飛ぶ事は出来ないサンドロックだが、それでも今の様に擬似的に空を飛ぶのは難しい話ではない。
そうしてトーラスに近付くと、ヒートショーテルを一閃。
次の瞬間には地上に落下していき……地面につくかどうかという場所で爆発する。
街中で堂々と機体を爆発させてもいいのかどうかと、普通ならそう思うだろう。
だが、港は既に全面的に破壊されており、街のいたる場所で炎が燃え広がっている。
この戦いを終えても、この港がまた使えるようになるかと言われれば……正直なところ、微妙だろう。
寧ろこの地を放棄して新しく港を作った方が結果的に安く済むんじゃないだろうか、
もっとも、この地に思い出がある者にとっては酷な話だろうが。
ともあれ、真っ先に敵に突っ込んでいったサンドロックを援護するようにヘビーアームズはビームガトリング砲を空中のトーラスに向けて撃っている。
それを受けて爆発するトーラス。
だが、MDがそれで怯む筈もなく、自分達に攻撃を仕掛けてきたサンドロックとヘビーアームズに向かいトーラスカノンを撃つ。
幸いと言うか、トロワも分かっているのかHLVから離れながらトーラスに向けて攻撃をしているので、HLVが被害を受けるようなことはないだろう。
まぁ、港から多少距離のある場所に着陸してるので、余程の事がなければ安全だろうが。
「トーラスはカトルとトロワに任せて、俺達は海中の敵を仕留めるぞ」
トーラスカノンによる爆撃……爆撃? ともあれ、結果としては似たようなものだが、その攻撃によって港は壊滅的な被害を受けている。
だが、同時にそれ以外にも海中から襲ってくる魚雷による被害もかなり大きい。
寧ろ市街地はともかく、港に大きな被害を与えているのはこちらの攻撃だろう。
そして水中用MSというのは、俺達にとっても大きな目標でもあった。
『外道め、今度は逃がさん!』
最初に怒声を発して突出したのは、五飛。
正義を求めているだけあって、こうして民間人を一方的に攻撃する財団派は許す事が出来ないのだろう。
まぁ、その気持ちも分からないではない。
正義? 何それ美味しいの? といった俺でさえ、無関係の一般市民を犠牲にしているこの攻撃を見ていれば、苛立つものがあるのだが。
『へっ、外道には死神が断罪してやるよ』
『面白くない真似をして!』
デュオ、綾子もそれぞれ飛び出していく。
そうして俺もまた、そんな3人……いや
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