暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1705話
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ヘビーアームズとサンドロックも味方にいる。
 そうである以上、ここでアレックス達を逃がすような真似は絶対にしない。

『アクセル代表、到着します。港から少し離れた位置に着地しますので、それが終了したら順次出撃して下さい』

 サリィからの通信に、頷きを返す。
 戦場のど真ん中ではなくても、すぐ近くに着陸出来るのはやっぱりプロフェッサーGのステルスがあるからこそだろう。
 ……まぁ、それでも港街に直接HLVを着陸させないのは、何気にHLVが結構大きく、街中にそんなスペースのある場所が少ないからか。
 無理をすればそれも可能かもしれないが、建物を壊しながらの着陸ともなれば街の被害は大きく、シャドウミラーに対して悪感情を抱くような者も出てくるだろう。
 いや、それだけではない。建物を壊した衝撃でその破片がブースターとかに混入してしまう可能性も考えられる。
 ガンダニュウム合金製のHLVだから、その程度で壊れるといったことはないだろうが、瓦礫の破片で何らかの不具合が起こるという可能性は十分に考えられた。
 また、一応宇宙で色々とテストはしているが、今回の件がHLVの初陣であるというのは間違いない。
 そうである以上、出来るだけ無茶な使い方はしたくなかった。
 ……まぁ、降下ポッドと大気圏離脱用のブースターを使って宇宙に向かうのではなく、地球の中で移動するといった無茶をした俺が言えた義理ではないのだが。
 そんなことを考えている間にも、水平状態だったHLVが垂直状態に姿勢制御を行う。
 また色々なところから悲鳴が聞こえてきたような気がするが、それは俺の気のせいという事にしておこう。
 そうして地上に着陸すると、MSを固定していた装置が外れる。
 機体が自由に動くことを確認してから、俺は全機に通信を送る。

「よし、出撃だ。カトルとトロワは中東連合に被害を与えている敵を……そしてシャドウミラーは、以前逃した敵を倒す為に……出撃する」

 その言葉と共に、まずウイングゼロが最初にHLVを出る。
 普通隊長機というのは一番最後に出るのが普通なんだが……まぁ、その辺りはシャドウミラーの流儀だからって事で。
 そして映像モニタに映し出されたのは、当然と言うべきか……あまり好ましくない光景だった。
 基地がある訳でもない、本当に普通の港が今は炎に包まれていた。
 報復という名目があるにしても、これは少々酷い有様だ。

『くっ!』

 悔しそうな様子を見せるのは、当然のようにシャドウミラーのメンバー……ではなく、中東連合に所属しているカトルだ。
 まぁ、カトルにしてみれば中東連合というのは自分の本拠地という認識が強い。
 その中でも港が……しかも軍事基地でも何でもない場所を攻撃されるというのは、とてもではないが許容出来る
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