空の王者、空島への可能性を見出す
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う希望を抱けた、無邪気にはしゃぐ彼らにクリケットは笑いながら自分の知っている空島の全てを教えてやろうと言い出した。
「言って置くが俺の情報も確実とはいえねえ、乗るか反るかはそっちで決めろ」
「おう信じる!」
「いや早いってルフィ」
「フフフッ面白れぇ小僧だ。この辺りの海では真昼だというのに突然夜が襲いかかってくる」
クリケットが語る言葉に行きなり心当たりが出来た、マシラと遭遇している時にいきなり出現した夜。そして異常な怪物……。クリケットも話が早いと言いつつ怪物に付いては省きながら夜の正体に付いて話す、それは巨大な雲の塊である積帝雲だという。
「幾ら積み上げても気流を生まない雲だなんて……偉大なる航路ならではって感じね」
「まあそういう事だ、もしも空島があるとすれば可能性は最早それしかない」
「成程……それじゃあ後は行く方法かっててめぇら一々俺を見るんじゃねえ!!!」
場所が解ったなら行けるだろ?!とキラキラと目を輝かせ天丼気味な事をするルフィとウソップにレウスも若干キレながら一発ずつパンチをお見舞いした。クリケットは一旦話を区切るように煙草を吹かす。
「此処からが本題だ。突き上げる海流、こいつに乗れば空へと行く事が出来る。理論上の話だ解るな」
「それって船が吹き飛ばされる海流って事?」
「ああ。時間にして約一分間、海は空へと伸び続ける」
突き上げる海流は所謂大災害の一つとして数えられる自然現象、だがその力をあえて利用し空へと行こうという考えにナミ達は驚かされる。そしてこれは大きな賭けでもある。月にして5回の頻度で発生する突き上げる海流の上に空島がやってこなければ意味がない。だがクリケットは明日にそのチャンスがあると断言した。
「でも船の強化も必要なんじゃ……」
「その点は問題ない、マシラとショウジョウにサポートさせる。船の強化作業もしてやる」
「クリケットさん、一つ聞いて良いかな」
「んっ……?」
「なんで会って間も無い俺達に手を貸してくれるんだ?」
思わずレウスが疑問を口にした、確かに潜水病で倒れこんでしまった身を看病はしたがあくまでそれだけの話。此処までしてくれるにしてはいささか親切すぎるのではないかと思ってしまう、正直言って空島に行けるのは非常に有難いが此処までしてくれる事は自分達はしていない。その言葉にクリケットは確かになっと肯定する。
「普通には怪しむだろうな、おめえの判断は正しい。純粋にな、嬉しいんだ。お前達みたいな馬鹿に会えてな……同士とも言えるおめぇらとの出会いに感謝だ。さあ一緒に飯を食おう、力を付けとけ」
「……ああそうだな」
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