暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第106話「海水浴・前」
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いた。

「...ザフィーラ、他の皆は頼めるかい?」

「任せておけ。」

 どの道止める予定だったため、二人はザフィーラさんも連れて歩いていく。

「...前もあったんだよね。これ。」

「そうなのか...。同じ面子か?」

「いや、別人だよ。同一人物だったら絶対手を出さないようになってるから。」

 アリシア曰く、とんでもない事をしたらしい。いや、どんな事だよ。

「とりあえず、ちょっと行ってみるか。父さん達も行くみたいだし。」

「結局、妻帯者は全員出るのね。」

 ナンパされてる面子には、母さんも含まれている。
 正直、ナンパしてる奴の人数も5人だし、母さんたちなら大丈夫だろうけど...。
 まぁ、面白そうではあるし、見に行くか。

 ...どちらかと言うと、後続の僕らはストッパーになりそうだけど。





「いいじゃんかー、俺らと一緒の方が愉しいぜ?」

「(...今時そんなナンパする奴いたんだ。)」

 聞こえてきた声に思わず呆れざるを得なかった。
 とりあえず、恭也さん達が近付いたので少し様子を見よう。

「少し、いいか?」

「あん?」

 後ろから、ザフィーラさんが声を掛ける。

「...うちの連れに何か用か?」

「っ!?」

 指を鳴らしながら、威圧を込めてそのまま言葉を続ける。
 なるほど。ザフィーラさんは褐色肌で筋肉もある。見た目はかなり威圧感がある。
 それを利用して威圧するようだ。

「い、いや、なんでも...。」

「ほう...僕らには、ナンパしてるように見えたけどねぇ...?」

「ひっ!?」

 あの...怖いです士郎さん。公共の場でそんな殺気を出さないでください。
 あーあ、ナンパしてた奴ら、絶対後悔してるぞこれ。

「まぁ、一言だけ...これで懲りる事だ。」

「はいぃいいい!すんませんでしたぁあああ!!」

 一瞬とはいえ、恭也さんが殺気を開放する。
 瞬間、踵を返すようにナンパしてた奴らは一気に走り去っていった。
 ....うん、さすがに可哀想に見えるな。自業自得だが。

「あれ?結構マイルド...。」

「おい待てアリシア。前回はマジでどんなんだったんだよ...。」

 おそらく、やりすぎだという事で自重したんだろうけど...。

「何はともあれ、これで全員揃ったな。」

「それじゃあ、荷物を置いて準備体操してから各自遊んでいいぞー。ただ、目の付かない所には行かないようにな!」

 士郎さん、父さんがそういって、各自自由行動を始めた。
 魅了が解けてない子供勢は織崎を連れてさっさと泳ぎに行った。
 大人勢はそれを眺めながらゆっくりと海へと歩いて行った。一
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