第4章:日常と非日常
第106話「海水浴・前」
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いた。
「...ザフィーラ、他の皆は頼めるかい?」
「任せておけ。」
どの道止める予定だったため、二人はザフィーラさんも連れて歩いていく。
「...前もあったんだよね。これ。」
「そうなのか...。同じ面子か?」
「いや、別人だよ。同一人物だったら絶対手を出さないようになってるから。」
アリシア曰く、とんでもない事をしたらしい。いや、どんな事だよ。
「とりあえず、ちょっと行ってみるか。父さん達も行くみたいだし。」
「結局、妻帯者は全員出るのね。」
ナンパされてる面子には、母さんも含まれている。
正直、ナンパしてる奴の人数も5人だし、母さんたちなら大丈夫だろうけど...。
まぁ、面白そうではあるし、見に行くか。
...どちらかと言うと、後続の僕らはストッパーになりそうだけど。
「いいじゃんかー、俺らと一緒の方が愉しいぜ?」
「(...今時そんなナンパする奴いたんだ。)」
聞こえてきた声に思わず呆れざるを得なかった。
とりあえず、恭也さん達が近付いたので少し様子を見よう。
「少し、いいか?」
「あん?」
後ろから、ザフィーラさんが声を掛ける。
「...うちの連れに何か用か?」
「っ!?」
指を鳴らしながら、威圧を込めてそのまま言葉を続ける。
なるほど。ザフィーラさんは褐色肌で筋肉もある。見た目はかなり威圧感がある。
それを利用して威圧するようだ。
「い、いや、なんでも...。」
「ほう...僕らには、ナンパしてるように見えたけどねぇ...?」
「ひっ!?」
あの...怖いです士郎さん。公共の場でそんな殺気を出さないでください。
あーあ、ナンパしてた奴ら、絶対後悔してるぞこれ。
「まぁ、一言だけ...これで懲りる事だ。」
「はいぃいいい!すんませんでしたぁあああ!!」
一瞬とはいえ、恭也さんが殺気を開放する。
瞬間、踵を返すようにナンパしてた奴らは一気に走り去っていった。
....うん、さすがに可哀想に見えるな。自業自得だが。
「あれ?結構マイルド...。」
「おい待てアリシア。前回はマジでどんなんだったんだよ...。」
おそらく、やりすぎだという事で自重したんだろうけど...。
「何はともあれ、これで全員揃ったな。」
「それじゃあ、荷物を置いて準備体操してから各自遊んでいいぞー。ただ、目の付かない所には行かないようにな!」
士郎さん、父さんがそういって、各自自由行動を始めた。
魅了が解けてない子供勢は織崎を連れてさっさと泳ぎに行った。
大人勢はそれを眺めながらゆっくりと海へと歩いて行った。一
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ