193部分:第十七話 孔明、推理をするのことその二
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が手に鉄の索をかけられてだ。そのうえで連行されてきた。
王の座の前には揚州の主だった臣下と関羽の一行、それにダックやあかり達がいた。その関羽を見てまずは馬岱が言った。
「ちょっと、これってどういうこと!?」
「どういうことも何も」
陸遜もおろおろするばかりである。
「あの、何故ですか?どうして関羽さんが」
「姉様が暗殺されかけたのだ」
玉座の左手に立つ孫権がだ。厳しい顔と声で返してきた。
「それでなのだ」
「まさかと思うけれど」
「関羽さんがその犯人だっていうんですか?」
「そうだ」
孫権は馬岱と孔明の言葉にも同じ声で応えた。
「矢が後ろの山から射られたのだ」
「丁度その時にそこには私がいた」
甘寧もここで話す。
「そしてだ。私が張飛殿と共に猪を捕まえに行っていた時関羽殿は一人だった」
「それで愛紗が疑われているのだ」
張飛も俯いて言う。
「誰もそこにいなかったから。それで」
「話は聞いたが」
「それでもよ」
趙雲と馬超がここで反論する。
「だが。愛紗はだ」
「暗殺なんてしないぜ、絶対にな」
「証拠はあるのか」
孫権は二人を見下ろすようにして言ってきた。玉座は階段の上にありどうしてもそうした形になってしまうのである。その目は厳しいままだ。
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