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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
3-5 共闘!ジン&花組
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しれませんけど…」
「そんなこと言ってぇ、本当はお兄ちゃんのこといじめて面白がってたりするんじゃないの?お兄ちゃんをいじめたらアイリスが許さないんだからね?」
アイリスが米田に向けてめ!というように指をさしてくる。帝劇の正体のことについても隠してその反応を見ていたことについては、米田も少し悪戯心を混じらせていた。バレたか、と軽く笑ってみせた。
「で、その未知の敵と、現場およびジンたちの避難状況について、なにか情報はねぇか?」
「避難については、現地に派遣していた奏組の隊員たちが順調に進めてくれています。ジンさんのことについては…まだ情報が届いていません」
「そうか…」
怪我の情報がないのはマシなのか、それとも…いや、あいつのことだ。ジンはああ見えて結構しぶとい男だ。それにあまりジンのことを気に留めると司令としてよろしくないので、米田は情報が届くまでジンのことから少し離れることにした。
「じゃあ敵の情報について、何か調べは?」
「敵の情報についても同じです。『月組』が全力で調査中なのですが…」
米田は再びそうか、と呟いたのち、モニターに視線を向ける。
この黒い霧についても、やばい気がするというだけでまだはっきりとわかっていない。モニターに映っている小柄なあの少年…あいつが発生されていることくらいだ。この黒い霧、目くらましのつもりで発生させているのだろうか。だが少なくとも大神たちは近くの脇侍を中心に撃破していってる。今のところは特に大きな問題はないように見えるが…。
「へえ…やるじゃん。脇侍をちょっと多く差し向けた程度じゃ怯まないか」
花組が脇侍と交戦している間、刹那は黒い霧に紛れて姿を消し、上野公園内にある神社の鳥居の上から花組の戦う様を観察していた。
「結構頑張ったね。でも、次はどうかな…?」
刹那は歪みきった笑みを浮かべ、飼っている動物でも呼ぶかのように、指笛を鳴らした。
その音に導かれたのか、刹那と彼を乗せる鳥居の背後に、再び巨大な影がちらついていた。
「ほらほら、例の赤い巨人でも出してきなよ。でないと次は…死ぬよ?」
ルイスと別れ、花組の皆の身を案じたジンは、再び上野公園へと引き返した。
入ろうとするものを拒むかのように周囲には真っ黒な霧が立ち込めていた。いやな感じがする霧だ。まるで、人間の心の奥底に隠れた、どす黒い感情のようだ。
「大神さんやさくらたちは無事だろうか…」
皆、この視界の悪い状況下で戦っているはずだ。いつまでもこんな場所で居続けられるほど人間は我慢強くない。あの刹那とかいう奴を見つけ出し、この黒い霧をどうにかしなければ。
そんなジンを、闇の中から見つめる視線があった。その視線の主は、ジンに向けてロープのような何かを素早く伸ばしてきた。
「!」
ジンは何かが超速で近づいてき
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