暁 〜小説投稿サイト〜
ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
3-5 共闘!ジン&花組
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えられたら僕もモテるのかねぇ…)
自分は普通の容姿、悪いというわけでもないが、特にこれと言って女性の気を引くほど端正というわけでもない。しかし同じ男として、どことなく悔しくなってしまうからできもしないことを想像してしまう。
「ジンさん、どうかしたんですか?少し表情が険しいようですが」
「あ…いえ、なんでもありません。それより、この後ルイスさんはどうします?」
不思議がって名前を呼んできたルイスに、ジンは我に返って平静さを装った。
「今回は他の奏組の仲間ともこの付近に来ていました。まずは彼らと合流し、避難状況を確認するつもりです。あなたも帝劇に戻られて…」
「いえ、僕も他に逃げ遅れた人がいないか、見てきます」
「し、しかしあなたは…」
首を横に振ってきてそのように言ってきたジンに、ルイスは気が進まない思いだった。彼は確かに帝劇に所属するという意味では自分と同じ立場だ。しかし、彼が戦闘員であるという話は聞いていないし、本人も自分との間に交わした自己紹介の際には言っていない。戦えない人間がまた危険な場所に飛びこむというのは許容できるものじゃなかった。
しかし、ジンはルイスに向けて言い放つ。
「僕も、帝国華撃団の一員です」
「あ、ジンさん!待ちなさい!」
その言葉を最後に踵を返し、ジンは上野公園の方へと引き返した。
手に、自分がもう一つの姿となるために使う赤い眼鏡…ウルトラアイを握って。



司令室にて、大神たちの光武に搭載されているカメラを通し、彼らが戦闘を開始したのを確認した米田たち。
「ほぉ、はじめてにしちゃやるじゃねぇか大神の奴」
米田も現時点でだが、大神たちの戦いぶりに関心を寄せていた。
すみれとマリアの読み通り、脇時一体一体の戦闘力は大したことはなかった。初めて光武を操縦する大神も、さくらの援護もあって脇侍たちにまったく後れを取ることはなかった。
大神はすみれとマリアの独断についてはひとまず気に留めないことにし、さくらとともに彼女らの援護に回りつつ脇侍を撃破していく。
「お兄ちゃんすごーい!!がんばれー!!」
アイリスも大神たちの活躍を見て、はしゃいでいる。
「霊力も安定しています。さすが司令が見込まれた通りの人です。この視界の悪い環境下でも、さくらさんとの連携を保って冷静に対処しています」
光武に搭載されている霊力測定器の結果をレーダー越しに確認していたかすみも同調するが、一方で一つ憂いを感じた椿が口を挟んできた。
「でも司令、大神さんをいきなり実践に投入するのはいささか早すぎたんじゃないですか?」
「脇侍相手にあたふたするようじゃ、花組の隊長なんて務まらねぇよ。それに俺たちはいついかなる状況だろうと、未知の敵と戦わにゃならん。言ってみりゃこの戦いも一種の適性試験だ」
「言われてみれば、そうかも
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