ガンダムW
1704話
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も利益はある。
マグアナックはともかくとして、ヘビーアームズとサンドロックがシャドウミラーと共に戦っている映像というのは、色々と強い効果を持つだろう。
それは中東連合にとっても利益があるものだが、どちらかと言えばシャドウミラー側に対する利益としても大きい。
「カトル、俺達の母艦……ああ、この場合は宇宙にあるピースミリオンじゃなくて、降下ポッドとして使っているHLVだが、あれは単機で大気圏を脱出出来るだけの性能がある。そして、まだ数機程度のMSは乗せる事が可能だ。……俺が言いたい事は分かるか?」
俺の言葉に驚きで目を大きく開いたカトルだったが、それでも次の瞬間には我に返ったように口を開く。
「いいんですか? 本当に?」
「ああ。今回の件はこっちにも利益があると判断したからな。……勿論相応の報酬は貰う必要があるし、後で連合軍の方にも話を通す必要があるが」
「お願いします」
カトルは一瞬の躊躇もなく、そう告げる。
その事に少し驚くが、カトルらしいといえばらしい選択なのかもしれない。
仲間を守る為には、多少の無茶をしても当然といった感じで。
「分かった。なら、すぐに準備をしよう。……サリィ」
「聞こえています。推進剤の方は今回の件には十分ですが、それが終わったら足りなくなりますから、補給が必要になりますけど……」
「そのくらいはこちらでやらせて貰います」
軍部を預かっているだけに、こちらもカトルは素早く告げる。
「よし、話は決まったな。……なら、綾子、デュオ、五飛、サリィはそれぞれすぐに出撃の準備だ。……まずは服だな」
現在の俺達は、パーティという事もあってそれぞれタキシードとかの堅苦しい格好をしている。
とてもではないが、このままMSを使って戦闘が出来る筈もない。
……特にそういう意味では、パーティドレスの綾子だろう。
見ている分には楽しいが、ああいうのを着てMSの操縦をしようものなら、色々と物凄い事になるだろう。
俺もタキシードの類は好きじゃないしな。
どうしてもラフな格好の方を好んでしまう。
ともあれ、話が決まるとそれぞれが準備を開始する。
中東連合のお偉いさんの方でも、俺達の邪魔をする気はないのだろう。
てっきり無関係の者がでしゃばるなとか、そんな風に言われるのかとも思ったんだが、そんな様子はない。
この辺りは、中東連合の軍部でも大きな力を持ったカトルが正式に要請してきたというのが影響しているのか?
ともあれ、俺達は控え室に戻る。
もっとも、俺、デュオ、五飛の3人は揃って1室の控え室だが。
この辺りは別におかしくない。
「にしても、本当にあの時の水中用MSだと思うか?」
着替えながら尋ねてくるデュオに、首を傾げる。
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