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転生とらぶる
ガンダムW
1704話
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ろう。

「何かあったのか? ……いや、非常警報が鳴った以上、何もなかったって事はないんだろうが」

 先程までうるさく鳴っていた非常警報は、今はもう止まっている。
 であれば、この街に対して緊急の何かが起きた……という事ではないと思うんだが、それでも非常警報が鳴っていた以上、何かがあったのは間違いないだろう。
 これで実は何かの訓練でした、もしくは何かのミスです……なんて事になったら、それはそれで面白そうな気はするが。
 ともあれ、カトル、トロワ、ラシードの中で、代表して口を開いたのはカトルだった。
 まぁ、トロワは元々無口だし、ラシードはカトルに仕えているという形だ。
 こういう場所ではカトルに任せてもおかしくないのだろう。
 ……これが普通の何もない場所であれば、その辺を気にする必要はないのだろうが、このパーティ会場にはお偉いさんも色々といる。
 いかにも中東の富豪といった者の姿もそこかしこに見えるし。
 恐らく、シャドウミラーと接触出来ると聞いて近隣にいた者達がやってきたんだろう。

「実は、財団連合の攻撃があった模様です」

 隠しきれないと判断したからか、それとも最初から隠すつもりがなかったのか……カトルは特に躊躇するような様子もなく、そう告げる。
 だが、その言葉に俺は首を傾げざるを得ない。

「またか? 昼の戦闘で財団派は負けたばかりだというのに? 幾ら財団派であっても、そこまで戦力が豊富にあるとは思えないんだけどな」

 いや、財団連合全体で見ればまだ戦力に余裕はあるのだろう。
 だが、トレーズ派やサンクキングダムのように全方位を敵としている財団派だ。
 ましてや、その敵の中には連合軍の姿もある。
 そんな状況で中東連合に再度回すだけの戦力の余裕があるのかと言われれば……首を傾げざるを得ない。
 そんな俺の疑問に答えたのは、再びカトル……ではなく、その側にいたトロワ。

「襲撃されたのはこの近くではない。アラブ海に面した場所にある基地だ」
「……アラブ海?」

 その言葉に、微妙に嫌な予感を覚える。
 最大の理由として、やはりアラブ海……海に面している基地だというのが大きい。
 それは俺にとっても、どこか既視感のある状況だった。

「ああ。水中用MS部隊による奇襲で、かなりの被害を受けたらしい。……それどころか、降伏をしたにも関わらず停戦されることはなかったそうだ」
「水中用MS……ね。微妙に心当たりのある感じがしないか?」

 その言葉に、綾子、デュオ、五飛の3人が嫌そうな表情を浮かべる。
 そう、俺の脳裏を過ぎったのは、アレックスという名前だ。
 普通なら姿が脳裏を過ぎるんだろうが、残念ながらミュラーと違って俺はアレックスと遭遇した事がないからな。
 ミュラ
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