香味塩でツウな飲み方を・その1
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じおろし等を添えて。
「ほらよ、今日のお通し『温泉湯豆腐』だ。好みで薬味やポン酢をかけて食ってくれ」
ただ、この料理には注意点がある。熱いからと放っておくと、豆腐が全部溶けてただの豆乳になっちまう。だから多少熱くても、頑張って食ってくれ。
「ちょっと熱いけど、おつゆがクリーミーで美味しいね香取姉」
「そうね、でもこれって本物の温泉は使ってませんよね?」
「まぁそうだな。正確には『温泉湯豆腐もどき』ってトコか」
「……でも、もどきでもこんなに美味しいなら関係ありませんね」
まぁ、そうなるよな。美味けりゃいいんだよ、美味けりゃ。そんな事よりも俺は天ぷらと『付け塩』の準備をしなくちゃな。付け塩ってのは読んで字の如く、天ぷら等に付けて食べる塩の事。最近だと刺身にすだちやかぼすなんかを搾って、塩を付けて食べるなんてツウな食べ方をするのも流行ってるらしい。いい機会だし、今回は料理に合う塩の選び方なんかも語っていこうと思う。
《塩は大きく分けて3種類》
一口に塩、と言っても取れる場所や作り方によって千差万別。しかし産地によって大きく3つに分ける事が出来る。それは
・海水塩
・岩塩
・湖塩(こえん)
の3つだ。海水塩ってのはその名の通り、海水を煮詰めたり乾燥させたり電気分解したりして作る塩の事だ。アイドルが副業の某農家グループが作ってた『藻塩』も海水塩の一種だな。
岩塩も割かし有名になってきたよな。かつて海だった地層に塩が堆積して、岩石化した物だ。実は世界中に出回ってる6割の塩が岩塩なんだぜ?知ってたか?日本には岩塩層が無いし、四方を海に囲まれてるから海水塩の方が手に入り易いからな。自然と国内のスーパーは海水塩が主流になっている。ま、お国柄って奴さ。
岩塩が6割、海水塩が3割。世界に流通してる塩の内、残り1割が湖塩って奴だ。南米のボリビアにあるウユニ塩湖って聞いた事がねぇか?あんな感じで地下水脈や氷河の溶け出した水が地中の塩分を集めて湖に堆積させたって代物さ。それぞれに味の違いがあるんだが……お次はその辺の話をするとするか。
《ミネラルバランスで味が変わる塩の不思議》
塩は含まれているミネラルのバランスで味が変化する。題字にも書いたがその通りなんだ。塩に含まれているミネラルは主に4つ。ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムだ。それぞれ、
・ナトリウム……塩辛味(しょっぱ味)
・カルシウム……甘味
・カリウム……酸味
・マグネシウム……苦味
に影響を及ぼしている。塩が甘いとか意味が解らねぇよ!という人は想像して欲しい。舌を刺すような塩辛さが無く、角が取れているというか、円やかな塩っ気というか……甘味のある塩
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