第四話 INグレンダン(その2)
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掛けられる。
「身の丈に合わぬものがあれば必ず争いとなる」
普通の錬金鋼なら誰の形見であれ遺品とされて終わりだ。だがこれは特別な錬金鋼だ。
今は絶対的存在である大祖父も故人となった以上薄れる時が来る。その時、争いの種となる可能性が高い。
「わかりました。それでは預からせてもらいます」
「ああ、お前の自由にすればよい。誰か必要とする者に渡すも使い潰すのも自由だ。それがその錬金鋼の運命だろう」
「それである程度当主をやって、それから旅に出たという訳だ。途中の都市は特に変わった事もなく渡ってきたから土産話も無いな。バスの都合でグレンダンに着いたのは昨日で一日休んでから来た」
そうして話を締めくくったニーナ、それを見るクララの眼つきに剣呑なものはなかったのでニーナは若干の安堵を覚える。
「なるほど、よくわかりました。いつまでグレンダンに滞在する心算かは知りませんが、その間は家に居ればいいですよ。それと明日はグレンダンを案内します、楽しみにしてくださいよ」
「そうだな、私もリーリン達に会っておきたいしな」
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