0044話『長門の第二次改装』
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」
陸奥が素直に長門の事を褒めていて長門は驚きから両手を私の机へと置いてグイッと私に顔を寄せてきた。
その表情から伺えるのは歓喜と困惑、そして嘘を吐いたら許さないと言った感じが読み取れた。
「ああ。その前に落ち着け長門」
「あ、ああ。そうだな…」
それで長門は一回大きく息を吐いて調子を整えている。
かなり嬉しかったのだろう何度も胸に手を添えて息継ぎを繰り返していた。。
小声で「落ち着け…この長門、舞い上がっては艦隊に示しがつかないだろう…」とブツブツと言っている。
しばらく時間が経って、
「…落ち着いたか?」
「ああ。もう大丈夫だ。無様な姿を見せたな提督」
「いや、大丈夫だよ。誰だって第二次改装は嬉しいものさ。それは長門も例外じゃない」
「そうか。提督の心遣いに感謝しよう」
「うん。それじゃ早速だけど明石がいる工廠へと向かおうか。今、大淀に改装設計図を用意してもらっているから」
「なに…? 私の第二次改装に改装設計図が必要になってくるのか…?」
「うん。最近の大本営は方針が高めなんだろうけど必ず改装設計図は必須な傾向が見られるからな」
それでこの世界の現在の私の鎮守府以外での最高練度の艦娘は横須賀鎮守府にいる練度90の長門という話を思い出す。
この世界ではそこまで上り詰めるのはそうとう時間をかけるんだろうけど美味い練度上げの方法を知らない節があるからな。
久保提督に話を聞いたがキス島やリランカ島、サーモン海域とかでの効率のいい練度上げを海軍学校では習わなかったという。
それで試しに柳葉大将に私の今までの積み上げてきた練度上げの方法を教えてみると、
『そんな方法があったのか…』
と、素直に驚いていたりしたから効率が悪い方法ばかりをやっているんだろうなと思った。
それはともかく、
「それじゃ行こうか」
「ああ」
「ええ」
それで工廠へと向かわせてもらうと大淀に話を聞いていたのだろう明石と大淀が待っていた。
「提督。待ってましたよ。それじゃ長門さん、改装設計図を持ってさっそく改装室へと入ってください」
「わかった」
明石に改装設計図を渡された長門は促されながら改装室へと入っていった。
そこに明石が私にある事をいってきた。
「提督? おそらく戦艦の第二次改装ですから大型建造以上の消費資材を要求されると思います。
ですから今後も見据えて計画的に資材を使っていってくださいね」
「わかった」
それでしばらくして使うであろう資材がパネルに映された。
その資材量はなるほど確かに多いと頷かせるには十分の量だった。
「それじゃもう後戻りはできませんよ。いいですね?」
「ああ、頼む」
「はい」
それで明石は改装ボタンを押した。
すると改装室から
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