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ポケットモンスター『強さを求める者』
『好きで面倒ごとに巻き込まれてるわけじゃない』
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に近寄る。
そしてスピアーとサーシャはお互い見つめ合った。
恐らくテレパシーで会話しているのだろう。
やがて、サーシャが俺の所に戻ってきた。
「マスター、人間は愚かですね、あの子、まだ子どもですよ、トレーナーに捨てられたのは自身が異常だとわかっていたから割り切ることはできたそうです、だけどあの子は野生で生きる術を知りませんでした、だから他のトレーナーに近づいた、でも…」
でも、近づいたトレーナー全てがスピアーを見て逃げ出した。
『化け物』と言って。
何故、謂れのない罵倒を受けなければならないのか。
何故、ただ大きく、バトルが好きなだけで逃げられなければならないのか。
何故、何故、何故。
…人が自身を受け入れてくれないのならば2度と人と関わらなければいい、と。
以降スピアーは人を襲うようになったそうだ。
トキワの森のヌシがこの件に関与していないのは、スピアーの肩を持ったのだろう。
「…スワンナ、戻りなさい」
ルナさんがスワンナをボールに戻し両手を上げる。

降参だ。

そう言った。
俺も、周りにいたトレーナー達もポケモンをボールに戻す。
サーシャに頼んでスピアーと二つの約束をした。
一つ、トキワシティとトキワの森入口、ニビシティのポケモンセンターにスピアーが無害である事を伝える。
一つ、以降、バトルはともかくとしても殺しはしない、あくまでバトルの範疇に留めること。
スピアーもそれに頷いてくれて、群れを率いて森の奥深くへと姿を消した。

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